122: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/15(月) 05:33:23.57 ID:QOyJbMOhO
今日何度目かの、歌の終わりの時です。ふと立ち上がって、後ろを振り向きました。
一瞬の事ですが、その時確かに見えたんです。
夕日を背に、微笑む彼が立っていたのは。
血を吐きながら、青葉の方を見て微笑んで。
「…青葉か?」
だけど当の本人の声が聞こえたのは、更に反対側からでした。
制服を着ていた幻と違って、私服姿の彼は、いつもの微笑でそこに立っていて。
「びっくりしたぁ!お疲れ様です!お仕事はもう終わったんですか?」
「ああ、それで一息入れようかってね。」
彼の顔を見た瞬間、嬉しさが込み上げて来きました。
こんな寂しい場所でも、ふたりでいればすぐに色が付く。それはとても幸せで…。
でも…じゃあさっき『私』が見たのは、誰?
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