165: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/21(火) 14:02:27.06 ID:3m83T0D/0
「申し訳ないけど、今はお休みさせてもらってるよ」
「そうですか……」
「悪いねぇ」
166: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/21(火) 14:03:13.55 ID:3m83T0D/0
わたし以外にもかばんさんの行方を追っている方々がいらっしゃるようです。名前を聞くにフレンズの方なのでしょう。彼女たちに一体どのような目的があるのか、とても気になります。
そんなことを話しているうちに、橋とやらに到着したのですが。
「やっぱ流されてたかー」
167: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/21(火) 14:04:32.29 ID:3m83T0D/0
「かばんみたいにすっごくてたのしーこと出来るんでしょ! 見せて見せて!」
「あ……、ええー」
この急流に、橋を、かけ直す? わたしが?
168: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/21(火) 14:05:30.99 ID:3m83T0D/0
川に小舟を並べ、その上に板を敷くことで簡易的な橋を設置するという方法が、中世において編み出されました。人類ってすごい。
わたしは先人の知恵を拝借することにしたのです。
「おーい、イカダってこんなもんでいいのかい?」
169: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/21(火) 14:06:54.37 ID:3m83T0D/0
やっぱり人間向きのお菓子はまずかったのでしょうか……。と思った瞬間、
「うまぁぁぁぁぁぁいいいいいいい!!」
文字通り、比喩でもなんでもなく飛び上がりました。
170: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/21(火) 14:07:21.28 ID:3m83T0D/0
「ごめんねー。ついてきちゃったー」
後ろにセルリアンを連れて。
171: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/21(火) 14:08:20.98 ID:3m83T0D/0
「みゃああああああああっ!?」」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
青い大型のセルリアンが、もはや数えるのも面倒というほど大量に。
172: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/21(火) 14:09:52.67 ID:3m83T0D/0
「どこか……、隠れられるところを……」
なにか都合よく洞穴か何かがあれば……、
「ねー、あそこに穴あるよー」
173: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/21(火) 14:12:53.75 ID:3m83T0D/0
「あなた髪の毛長ーい! おもしろーい!」
カワウソさんがわたしの髪の毛で遊んでいるのはほっておいて、この後の対処法を考えます。
セルリアンはこのあたりをうろついているようなので、迂闊に移動することはできません。一方、ここは安全ですが、いつまでもいるわけにはいきません。
174: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/21(火) 14:14:21.09 ID:3m83T0D/0
「うみゃあああああああああああ!?」
「わぁぁぁああああああああああ!?」
「きゃあああああああああああ!?」
175: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/21(火) 14:15:19.41 ID:3m83T0D/0
「でもどうすんの? いま飛びだしたら……」
「セルリアンにパクリといかれるでしょうね……」
まあここにいてもまもなくパクリといかれるでしょうけど。
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