174: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/21(火) 14:14:21.09 ID:3m83T0D/0
「うみゃあああああああああああ!?」
「わぁぁぁああああああああああ!?」
「きゃあああああああああああ!?」
ぎょろりとした単眼がいくつもわたし達を見下ろしていました。
「い、いえ! ここならあいつらは手出しできません!」
「そ、そうだよねぇ。ここにいればセルリアンも」
と言った矢先、出してきました、手。
「うわぁぁぁぁあああああ!」
手、というより先端に口がついている凶悪なフォルムの触手です。
「うわっ! くそ! えい!」
「よっと、ほいっ。とうっ!」
「きゃっ! もうっ! うわぁっ!」
伸びてくる触手を器用に避けます。以前ツイスターゲームという古典芸能に親しんだ甲斐があったというものです。
しかしこんなこといつまでも続けていられません。
「ジャガーさん! カワウソさん! ここは逃げましょう!」
「わかった!」
「えー、これ結構たのしーのに」
何事も楽しむその姿勢、嫌いじゃありませんよ、カワウソさん。
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