2: ◆AZbDPlV/MM[saga]
2017/03/11(土) 01:51:38.24 ID:XmOu0iY50
辺古山 「殺気を抑えられないということはこの先、強敵と対峙することになった場合、居場所を把握され形成不利となってしまう」
辺古山 「最近は、殺意を抑える訓練もしたほうがよいだろうかと考えている」
辺古山 ペコという、一風変わった可愛い響きの名前の女から発せられる気配は確かに、業物のように研ぎ澄まされた剣先を思わせる。
3: ◆AZbDPlV/MM[saga]
2017/03/11(土) 01:53:27.81 ID:XmOu0iY50
「……」
4: ◆AZbDPlV/MM[saga]
2017/03/11(土) 01:54:26.12 ID:XmOu0iY50
私を前にした動物は、私の殺気を恐れて一目散に逃げてしまう。坊っちゃん達の犬も、自分で飼っている文鳥でさえも、私を受け容れてくれなかった。
こんなことははじめてだ。もしかしたら、私の動向を伺っているだけで、動いてしまえば逃げてしまうのではないかとも思う。
けれども、私は賭けてみたい。この猫が、私に触れることを許してくれるかもしれないと。
再び、中腰になって猫に向かって手を伸ばす。期待と不安で手が震える。口が開いたままになって呼吸が荒くなる。今の私は人にみせられない酷い顔をしていることだろう。
5: ◆AZbDPlV/MM[saga]
2017/03/11(土) 01:56:34.59 ID:XmOu0iY50
「……」
6: ◆AZbDPlV/MM[saga]
2017/03/11(土) 01:57:13.72 ID:XmOu0iY50
(しかし、猫になっちまうとはな…部屋から出られねぇな)
(ずっとここでおとなしくしているつもりはねぇ)
この部屋の扉は内開き。しかもノブは押して引かなきゃならねぇタイプだ。今の姿じゃ、この部屋をひとりで出ることはできねぇだろう。
7:名無しNIPPER[sage]
2017/03/11(土) 09:40:18.75 ID:u3aNIPAQ0
見てるよ
8:名無しNIPPER[sage]
2017/03/11(土) 12:20:21.81 ID:nhShilgCO
星くん主役のSSは珍しいし期待
9: ◆AZbDPlV/MM[sage]
2017/03/11(土) 14:09:19.40 ID:XmOu0iY50
>>7
>>8
ありがとうございます! 流れも具体的に考えてないので、どうなるか自分でも解りませんが、ゆっくりやっていきます。
10: ◆AZbDPlV/MM[saga]
2017/03/11(土) 14:10:33.99 ID:XmOu0iY50
獄原 「ほ、星君! 大丈夫?! あ、あれ?」
王馬 「あー? なんだよゴン太ぁ。星ちゃんいないじゃーん」
(獄原と王馬?!)
11: ◆AZbDPlV/MM[saga]
2017/03/11(土) 14:11:34.29 ID:XmOu0iY50
『飛び込む気はねぇが、飯の用意は助かるぜ』
俺が言葉を発した瞬間、獄原の顔が明るくなった。
獄原 「わあっ! ペットは飼い主に似るっていうけど、声と喋り方まで似てるんだね!! スゴイよ!!」
12: ◆AZbDPlV/MM[saga]
2017/03/11(土) 14:12:11.46 ID:XmOu0iY50
王馬 「いって!」
獄原 「えぇっ?!」
王馬が掴む力を緩めた隙に蹴りつけた反動をつかって脱出する。
90Res/117.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20