388: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:31:42.49 ID:jvW3su8lO
美波「えっ……よ、読むの? 圭」
永井「印刷のミスとかがないかチェックしないといけないし」
389: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:34:08.77 ID:jvW3su8lO
未央「ああ……うん。これはキツいわ」
智絵理「わたし、家族が自分の歌を口ずさんでるだけでも恥ずかしいのに……」
390: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:37:53.69 ID:jvW3su8lO
永井「で、なにが言いたいんだよ?」
アナスタシア「ミナミにカワイイ衣装を着せてください!」
391: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:42:12.86 ID:jvW3su8lO
美波「あっ……えっ……」
美波はこのグラビアの過度な色っぽさに説明を試みようとしたが、言葉にはならず息が洩れるばかりだった。一同は美波の呼吸音に顔を上げた。その表情を見た美波はへなへなと元の位置に戻り、ふたたび顔を伏せた。いまにも泣き出しそうな雰囲気があった。実際、うめき声のようなものが聞こえた。
392: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:46:49.63 ID:jvW3su8lO
永井「まあ、そろそろ別の路線の仕事も入れるべきかも」
永井がぼそりと言った。
393: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:48:21.37 ID:jvW3su8lO
番外編そのA
休憩中、ラウンジの自販機で缶コーヒーを買おうとする永井に、アナスタシアと蘭子が話しかけてきた。
394: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:50:10.65 ID:jvW3su8lO
永井は自販機に硬貨を入れて、缶コーヒーを買おうとしていた。 アナスタシアもつられて自販機のラインナップを見ると、新しく並んでいるきな粉味のスタミナドリンクに興味を惹かれた。
アナスタシア「きなこ……」
395: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:51:31.84 ID:jvW3su8lO
アナスタシアの背後で蘭子がぴぃっ、とちいさく悲鳴をあげた。アナスタシアも内心穏やかではなかったが、さらに質問を重ねた。
アナスタシア「……きらい、なんですか? 博士のこと……」
396: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:53:38.47 ID:jvW3su8lO
自販機の硬化投入口の横の電光板がちかちら光っていた。四桁の数字が揃い、当たりの表示がされている。
アナスタシアは思いきってきなこ味のスタミナドリンクに人差し指を伸ばした。これを話題にして、果敢にも凄まじく居心地の悪いこの場の空気をすこしでも良くしようとしての行動だったが、先に永井の指が音もなく伸び、同じ缶コーヒーのボタンを押した。
取り出し口に手を伸ばす永井を見下ろしながら、アナスタシアはいじけたようにボソッとつぶやいた。
397: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:55:43.75 ID:jvW3su8lO
永井「神崎さんは?」
蘭子「はひっ!?」
398: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:57:55.97 ID:jvW3su8lO
三人はラウンジにある円形ベンチに腰掛け、ドリンクを飲み始めた。
永井は飲み物を奢った時点でさっさとその場を離れたかったのだが、アナスタシアが蘭子を怖がらせた分はきっちり埋め合わせをしろと視線で告げていたし、永井自身も必要のない感情を蘭子にも見せてしまったことに多少の申し訳なさも感じていた。
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