121: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/03/24(金) 22:35:56.04 ID:NJ9NkxEDO
今度は慧理子が身を乗り出して下村に話しかけた。妹の突発的な行動に美波もつられて下村のほうを見る。顔をあげた下村は返事をするかわりにひとつ咳き込んだあと、身体の内側からのぼってきた血を口いっぱい分吐いた。飛沫がシーツや美波のスカートにかかり、赤い染みをつくった。
慧理子「え?」
122: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/03/24(金) 22:37:23.20 ID:NJ9NkxEDO
慧理子「きゃ、あああ、あ!」
123: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/03/24(金) 22:39:07.64 ID:NJ9NkxEDO
慧理子「姉さん!!」
124: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/03/24(金) 22:41:11.20 ID:NJ9NkxEDO
IBM『怖がらなくてよかったのに。佐藤さんから永井の家族は殺すなって命令されたからな』
黒い幽霊は床に倒れる美波を一瞥して言った。
125: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/03/24(金) 22:42:00.29 ID:NJ9NkxEDO
田中「……どういうことだあ?」
女がひとり、起き上がっていた。腹部にあいた傷口からは血の代わりに黒い幽霊と同じ色をした粒子が湧き出ていて、粒子が傷口に渦巻き纏わりつくと、損傷箇所が肉と皮膚で覆われ修復されていく。女が頭を上げると、その眼に光が射した。女はベットに立つ黒い幽霊を睨みつけながらこう言った。
126: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/03/24(金) 22:44:19.21 ID:NJ9NkxEDO
今日はここまで。
ほんとは19日の日曜日に更新するつもりでしたが、更新する分のテキストを全消ししてしまい今日になっちゃいました。
127: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/04/08(土) 21:16:17.97 ID:4YLo7u+WO
IBM『人間ぶってやがった……わけか……』
曲げていた膝を伸ばし、ベットの上に立ち上がった黒い幽霊は復活した下村を見下ろしていた。下村は視線を幽霊から外さないまま腕を後ろに回し、穴の開いたスーツのジャケットの袖から腕を抜いた。右手首から袖からするっと抜けると重みが偏り、スーツはブランコのように弧を描いたが、下村は床に落ちる直前に左手首をくっと振って、足で踏みつけないようにスーツを壁の方に投げた。赤く汚れた腹部があらわになった。
128: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/04/08(土) 21:17:03.08 ID:4YLo7u+WO
IBM『ゾッとするだろ! おい!!』
129: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/04/08(土) 21:18:05.82 ID:4YLo7u+WO
田中 (どおすんだあ、この場合……これ同士の戦い方は教わってねえぞ)
130: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/04/08(土) 21:19:43.54 ID:4YLo7u+WO
三角形をした頭部は床に落ちなかった。切り離され、重みで後ろに落ちていくその直前で頭部は空中で静止し、首の断面から磁力のような引っ張り合う力が発生しているのか、元の位置まで戻った。
下村 (……っ、なんでもやってるみるしかないか……!)
131: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/04/08(土) 21:20:42.80 ID:4YLo7u+WO
リンクしていた視界の半分が消えたが、異変はそれだけではなかった。
田中 (なんだ……? 再生しねーじゃーか……!?)
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