123: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/03/24(金) 22:39:07.64 ID:NJ9NkxEDO
慧理子「姉さん!!」
シーツの上で身を起こした慧理子は、四つん這いの格好で美波まで駆け寄ろうとした。ベットが軋んだ音を立てた。シーツに人間の足のような窪みができるのを見た慧理子は、視界が開け、同時に自分がいる空間の状況をよく見ることになった。白地の壁や床に赤い血が飛び散っている光景と嗅覚を苛む臭いを、慧理子は一気に受け止めることになった。
慧理子は気を失い、頭をベット横のサイドテーブルに落とした。黒い幽霊はしゃがみ込み、傷をつけないように慧理子の頬をかるく撫でた。
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