75:名無しNIPPER[sage]
2017/04/03(月) 22:27:07.58 ID:rbYudfL80
北上は肩に置いた僕の手を払い言う。
「何のために私が工作艦になってまでここにいると思う?」
北上はそう言うと、俺をまっすぐ見る。
76:名無しNIPPER[sage]
2017/04/03(月) 22:28:34.18 ID:rbYudfL80
15
先遣した演習先の艦隊と敵の戦闘が始まったらしい。
凄まじい嫌悪感と、吐き気に耐えながら僕は指揮をとる。
77:名無しNIPPER[sage]
2017/04/03(月) 22:29:29.79 ID:rbYudfL80
16
ただ暗かった。
だが、冷たさから自分が海に落ちているのだと分かった。
記憶が、飛んでいた。
78:名無しNIPPER[sage]
2017/04/03(月) 22:30:14.68 ID:rbYudfL80
17
その音を聞いた時、僕はボートの上で彼女を見上げた。
79:名無しNIPPER[sage]
2017/04/03(月) 22:31:05.80 ID:rbYudfL80
18
北上を船へと拾い上げる。
…とてつもなく重い。
ふと軽くなったと思った途端、彼女の壊れた艤装が海へと沈んでいく。
80:名無しNIPPER[sage]
2017/04/07(金) 23:54:57.51 ID:Cops87BZ0
はよ
81:名無しNIPPER[sage]
2017/04/22(土) 20:49:14.73 ID:WxLVMVwR0
お待たせして申し訳ないです。
続きです。
82:名無しNIPPER[sage]
2017/04/22(土) 20:50:28.86 ID:WxLVMVwR0
19
馬鹿げた指示。
その命令を聞いた彼女たちは皆思った。
83:名無しNIPPER[saga]
2017/04/22(土) 20:51:33.66 ID:WxLVMVwR0
暗い海に、走る4つの艦。
だが、不気味なほど海は静まり返っていた。
「…でも上は確認したんでしょう?」
84:名無しNIPPER[saga]
2017/04/22(土) 20:53:02.51 ID:WxLVMVwR0
そう言葉に天城が詰まった時だった。
激しい爆音が轟く。
皆が振り返った。
遠くに見える、彼女たちの船が揺れていた。
85:名無しNIPPER[saga]
2017/04/22(土) 20:55:37.78 ID:WxLVMVwR0
「…?」
先行していた演習相手からの通信が途絶えたことを、天城はそこで知った。
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