85:名無しNIPPER[saga]
2017/04/22(土) 20:55:37.78 ID:WxLVMVwR0
「…?」
先行していた演習相手からの通信が途絶えたことを、天城はそこで知った。
嘘だ。
彼女は再度通信を試みるが、返事はこない。
「…どうなっているの?」
由良がポツリと言った。
やがて波の音しか聞こえなくなった。
船は燃えている。
だが不思議なほどあたりは静まりかえった。
そして、彼女たちはソレを見た。
「見て」
誰かが言った。
確かに、深海艦の姫であった。
だが、見たことがない形。
強いて言えば、どこかで資料で見た姫にも似ている。
「重巡?いや軽巡…」
天城は一人呟く。
「来るわ!」
夕立が艤装を構えた。
速やかに砲撃は行われた。
だが、姫には当たらなかった。
姫が攻撃に気づいたようだ。
ぐるりと、その姫はこちらを向いた。
姫も同様に砲を構える。
対する天城、由良、夕立、涼風も構え…緊張が走る中だった。
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