キスショット「これも、また、戯言か」
1- 20
92:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 16:34:50.12 ID:I+fdqcufo

 建物の中、陽の当たらない影の中に入ると、まるで全てが嘘だったかのように、『なかっ

たこと』になったかのように、ぼくの体を包む業火は消え去った。服も全て元通り――いや、

以下略 AAS



93:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 16:38:21.77 ID:I+fdqcufo

「全く。いきなり太陽の下に出る馬鹿がどこにおるのじゃ――ちょっと眼を離しておる隙に、

勝手な真似をしおって。自殺志願か、うぬは。並の吸血鬼なら一瞬で蒸発しておったぞ。

以下略 AAS



94:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 16:39:38.48 ID:I+fdqcufo

「心配しなくても聞こえてるよ。大丈夫。大丈夫」

 と、ぼくは彼女の頭を撫でた。

以下略 AAS



95:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 16:40:40.27 ID:I+fdqcufo

「すると、きみは――その、昨日の吸血鬼ってことでいいのかな?」

 と、尋ねると、彼女はそれで我を取り戻したのか。慌てて、ぼくを軽く突き飛ばし、少し

以下略 AAS



96:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 16:42:29.88 ID:I+fdqcufo

「け、眷属を造るのは四百年ぶり二回目じゃったが、まあその回復力を見る限りにおいて、

うまくいったようじゃな。暴走する様子もなさそうじゃ。なかなか眼を覚まさんから心配したぞ」

以下略 AAS



97:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 16:44:33.94 ID:I+fdqcufo

「そう。うぬは眷属、吸血鬼となったのじゃ。さて、従僕よ」

 彼女は笑った。

以下略 AAS



98:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 16:45:24.55 ID:I+fdqcufo

「……ちょっと、質問いいかな?」

「うん? なんじゃ。何でも言うてみい」

以下略 AAS



99:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 16:46:42.37 ID:I+fdqcufo

 ……えっと……なんで?

 今がまだ、太陽が出ている時間帯だから、ということだろうか?

以下略 AAS



100:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 16:47:55.80 ID:I+fdqcufo

「儂がこのような姿でいるのは、端的に言って力が足りていないからなのじゃ。力が、

血が不足しておる」

以下略 AAS



101:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 16:48:43.06 ID:I+fdqcufo

 死なぬだけマシじゃ。と、キスショットは自身に言い聞かせるようように言った。

 そう、結果的に、彼女は死ななかった。

以下略 AAS



102:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 16:50:47.79 ID:I+fdqcufo

「じゃあ、また質問。キスショットの趣味は?」

「いやいやいやいや待て待て待て待て」

以下略 AAS



284Res/217.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice