95:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 16:40:40.27 ID:I+fdqcufo
「すると、きみは――その、昨日の吸血鬼ってことでいいのかな?」
と、尋ねると、彼女はそれで我を取り戻したのか。慌てて、ぼくを軽く突き飛ばし、少し
距離をとると、思い切り高飛車な態度で、胸を張り、
「う、うううう、うむ。い、いかにも、わしゅ、儂は、キスショット・アセロラオリオン・ハート
アンダーブレードじゃ」
と、名乗りを上げた。
…………かわいい。ものすごくかわいい。
これ以上にかわいい生物はいないと断言できるくらいにかわいい。
ぼくに弱いところを見せたくないのだろうか、彼女はぼくに尊大な態度をとって見せた
が、見せようとしたが、その試みは明らかに失敗だった。
台詞噛んでるし。
顔真っ赤だし。
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