94:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 16:39:38.48 ID:I+fdqcufo
「心配しなくても聞こえてるよ。大丈夫。大丈夫」
と、ぼくは彼女の頭を撫でた。
「…………それならすぐに返事してよ」
言って、彼女はぼくの腰に抱きついた。
「いろいろ理解が追いつかなかったんだよ、ごめんね」と言って、ぼくも彼女を抱きし
める。
小さい、ふわふわとした体躯。さらさらと美しい金髪。今は見えないが、威圧感のある、
少女に似つかわしくない、鋭く、冷たい目。そんな少女によく似合う、これまた、かわい
らしいドレス。そして、しゃべるたびに覗く白い牙。
これら全てに、見覚えがある。
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