98:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 16:45:24.55 ID:I+fdqcufo
「……ちょっと、質問いいかな?」
「うん? なんじゃ。何でも言うてみい」
「えっと、その……ここは、どこだろう?」
さして気にしていることではないのだけれど、まずは、牽制。軽いジャブのような形で、
質問をしてみた。
「何でも」と言っているのだ。
二つ目、三つ目の質問は可能だろう。
まずは当たり障りのないところからだ。
「確か、『塾』とか言うものらしいぞ――数年前に潰れたようじゃが。今はただの廃墟じゃ。
身を潜めるのには便利じゃな」
「身を潜める……?」
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