240:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:42:43.07 ID:znhwGlXXo
一瞬、視界が暗転する。その後、ぼくが見たのは星だった。視界いっぱいに広がる夜空。
(ぼくは倒れている?)久しぶりに見た気がするそれらはただひたすらに美しかった。
241:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:44:02.80 ID:znhwGlXXo
「くっ!」
左腕に全力をかけ、全身を飛ばすように地面をうつ。しかしそれでも遅かったらしく、
242:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:44:43.05 ID:znhwGlXXo
ぼくは死ぬ。
殺される。
243:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:47:23.35 ID:znhwGlXXo
唐突に、ぼくの回転は止まる。何か施設の柱にでも引っかかったのか?と、そちらを向くと、
回転を妨げたその正体は、はたしてドラマツルギーの丸太のように太い右脚であった。
244:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:48:13.87 ID:znhwGlXXo
一瞬の両腕の激痛。そしてまた一瞬の暗転。
二度目の暗転の後、今度の景色は、夜空と、ドラマツルギーの右脚だった。
245:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:49:44.05 ID:znhwGlXXo
「!」
ドラマツルギーは左脚でぼくを蹴り、身体を宙に浮かした。十メートルほど、ぼくは吹っ飛ぶ。
246:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:51:40.22 ID:znhwGlXXo
構えは取らない。カウンターは無理だ。あの攻撃速度では対応できない。ならばぼくに
できることはといえば、ドラマツルギーの攻撃を全力でかわすことだけだった。
247:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:53:03.09 ID:znhwGlXXo
「ふっ!」
今度ははっきりと「ゴキコキゴキガキッ」と音がした。無理な体勢でぼくの拳を避けるために、
248:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:55:11.01 ID:znhwGlXXo
ドラマツルギーはまだ全然全力ではなかったらしい。勧誘する都合上、武器を相手に
見せないために腕をそのままにしていただけということか。
249:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:55:48.60 ID:znhwGlXXo
「やるしかないよな」
ドラマツルギーを、もう一度見据える。
250:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:57:53.78 ID:znhwGlXXo
ドラマツルギーが、飛び込んでくる。右の大剣がぼくの左肩から右脇腹にかけて裂こうとする。
ぼくは、それを後ろに二歩下がってぎりぎりでかわす。続いて左の大剣を身体の中心を
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