241:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:44:02.80 ID:znhwGlXXo
「くっ!」
左腕に全力をかけ、全身を飛ばすように地面をうつ。しかしそれでも遅かったらしく、
ドラマツルギーの左拳がぼくの手の甲をかすった結果――ぼくの左手首から先は、弾け飛んだ。
ごがぐが、と音が聞こえた気がした。それはぼくが左手でグラウンドを砕いた時の音なのか、
ドラマツルギーがぼくの左手を破砕した時の音なのか、はたまた幻聴か。
考えたところで、遅れて、熾烈な痛みが脳に伝達される。
「……っがあああああああああああああああああ!!!!!!!!」
いたいいたいいたいいたいいたい! ずきんずきんと、左手が痛み、機能の欠損を、
生命の危機を、脳が叫ぶ。
「う、お、あ」
勢いをそのままにグラウンドを無様に転がるぼくの思考は、ただただ一つのことだけを訴える。
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