172:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:35:16.78 ID:ntvrM9VEo
「とにかく――このままでは勝ちようがない。まずは一人ずつに分散することじゃが……」
キスショットは、言いよどむ。言いたいことはわかっているので、引き継ごう。
173:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:36:48.91 ID:ntvrM9VEo
「ここには、きみたちが眠っている間に、こっそりと結界を張っておいてあげたからさ」
「結界……?」
174:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:38:13.36 ID:ntvrM9VEo
「さっきも言ったけど――僕は別にきみ達を助けているつもりはないよ。きみが言ったよう
にそんな理由はないし、また、必要もない」
175:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:39:30.52 ID:ntvrM9VEo
「そ、そんなことより――自己紹介」
「ん?」
176:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:41:16.66 ID:ntvrM9VEo
交渉?
こちらとあちらの――橋渡し、か。
177:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:43:36.39 ID:ntvrM9VEo
「知ったようなことを言うなよ――小僧」
忍野を小僧呼ばわりするキスショット。実年齢的にはおかしくないのだが、やはり見た目
178:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:45:49.28 ID:ntvrM9VEo
「…………」
「ん? どうしたんだい、反応が悪いね――阿良々木くん、きみは人間に戻りたいんだろう?
179:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:47:10.66 ID:ntvrM9VEo
「交渉人だか何だか知らぬが――余計なことを言うでないぞ。小僧。儂は昔からでしゃばり
が嫌いでのう」
180:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:48:31.66 ID:ntvrM9VEo
「今のままじゃ、やっぱりちょっとバランスが悪いような気もするからね――これじゃあ
いじめみたいなもんだ。さっきも言ったけど、僕は連中がやるような『退治』ってのは、
181:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:49:42.29 ID:ntvrM9VEo
「ああ、でも勿論、僕も仕事だからタダってわけにはいかないよ。何せ旅から旅の放浪者
だからね。路銀は大切なのさ。そうだな――二百万円くらいでどう?」
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