キスショット「これも、また、戯言か」
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172:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:35:16.78 ID:ntvrM9VEo

「とにかく――このままでは勝ちようがない。まずは一人ずつに分散することじゃが……」

 キスショットは、言いよどむ。言いたいことはわかっているので、引き継ごう。

「それは、まず無理だろうね」

 一人ならば、楽な仕事。こちらがそう判断するということは向こうもそう判断すること

だろう。あの三人はもう絶対に単独行動は行わないだろうと断言できる。ぼくという眷属を

知ってしまった以上、むしろ今までよりもかたくなにチームであろうとするだろう。

 そして、さらに問題なのは――

「これ、うかうかしてられないよね。キスショットが生きていることが知れた以上、あの

三人はここを、ぼくらの隠れ家を探そうと――」

「それについては問題ないよ」

 と。

 いきなり忍野が口を挟んできた。

 見れば、いつの間にか机を集めてベッドを作っていたらしく、そのうえで寝転んでいる。

 いやいくらなんでも自由すぎだろ…………。



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