モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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268: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 01:53:46.70 ID:nZ3oq+wSo
お久しぶりです(2か月ぶりn度目)

>>245
文化祭3日目の地下迷宮が本格始動ですね。また攻略難易度が高そうです。

以下略 AAS



269: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 01:54:16.95 ID:nZ3oq+wSo
 砂嵐は脳内に蔓延り、視界不良は依然続く。
 断片をつなぎ合わせた記憶は、遥か過去のようなものの気がして直視する気にもならない。

 まるで数年放置され虫に食われ尽くした穴だらけの新聞のようなモノクロは、あたしにとっては価値を理解できないほどに擦り切れてしまっていた。

以下略 AAS



270: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 01:54:51.81 ID:nZ3oq+wSo

『……クスクス、クスクス』

『くすくす……クスクス』

以下略 AAS



271: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 01:55:22.05 ID:nZ3oq+wSo

「んー?……遊園地、なのか?」

 本来華やかな雰囲気を連想させる遊園地だが、目の前に広がる景色からはそんな感想は思い浮かばない。
 文字通り静止したこの情景は、本来動的であるはずのアトラクションの諸々がすべて静止しているということに他ならない。
以下略 AAS



272: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 01:56:00.45 ID:nZ3oq+wSo

『……くすくす、かわいそうななお』

『……クスクス、かわいい奈緒』

以下略 AAS



273: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 01:56:43.55 ID:nZ3oq+wSo

 『僕ら』と語ったほうの声があたしの背後から響く。
 思わず振り向いたあたしは、あたりまえのように模造の白馬の上に座る一つの影を見つける。
 すでにコーヒーカップにいた二つの影はそこにはいない。
 白馬の上の影は狼狽えるあたしのことなんて気にせず話を続ける。
以下略 AAS



274: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 01:57:21.66 ID:nZ3oq+wSo

 脳の裏をかきむしられるようなノイズは、痛みは感じないが不快感だけを募らせる。
 そんな不快感にあたしは膝をついて頭を抱えるようにうずくまる。
 その状態でも影の声は依然響く。
 彼ら自身その言葉に意味はないと断言しておきながら、それでもあたしに言葉を投げかけ続けていた。
以下略 AAS



275: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 01:57:52.66 ID:nZ3oq+wSo

 あたしの視界に広がるのは、遊園地の風景。
 だがそれらはすべて影に塗りつぶされ、シルエットしか映さない。

 いや、『目』が見えるのだ。
以下略 AAS



276: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 01:58:39.84 ID:nZ3oq+wSo

***

『AAAAAAAAAAAAAAAA!!!!』

以下略 AAS



277: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 01:59:21.65 ID:nZ3oq+wSo

「やめて、だ、誰か、助けて……・!」

 先ほどまで何の脅威にもさらされていなかったこの場所で、突如と襲う命の危機。
 人間であるが故に、これまで被捕食者側に立ったことのない者ばかりであったが、今この瞬間にそれを知るのだ。
以下略 AAS



278: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 01:59:58.83 ID:nZ3oq+wSo

 切り離された腕を再び取り込みつつ、その黒い泥は再び形を変える。
 次のその姿は巨大な四足獣の形態をとり、その容貌はこの世のどの獣にも似つかず醜悪であった。

『カエ、セエエエエエエエエエエエェェ!』
以下略 AAS



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