モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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208: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/08/03(水) 22:41:25.68 ID:vTRpaymho

「なんて、イルミナPの奴は意気揚々と宣言していたが、それに扇動される連中はまぁ憐れなもんだな」

 高速道路を走る一台の大型トラック。
 ぼやきながら運転席に座るのは上半身裸で、腕を窓から乗り出している男。
以下略 AAS



209: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/08/03(水) 22:41:52.56 ID:vTRpaymho

「まーえらいオジサンたちがせっかくおこずかいくれるんだからさー。

少しくらいユメ見させてあげてもいいっしょー」

以下略 AAS



210: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/08/03(水) 22:42:26.86 ID:vTRpaymho

「Yee Haw!!!」

 その巨体で宙を舞う大型トラックは、滑るような高い摩擦音と共に横回転しながら反対車線へと着地する。
 過程でさらに数台の車が犠牲になったが、そんなことは彼の知る余地ではない。
以下略 AAS



211: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/08/03(水) 22:42:57.26 ID:vTRpaymho

 唯から受け取ったロリポップを口に含んだ途端に、形容しがたい表情に顔をゆがませながらエイビスは盛大に吹き出す。
 車内にかかる虹色橋は男の口元を又に小さく架かった。

 その拍子にエイビスの手元が狂う。
以下略 AAS



212: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/08/03(水) 22:43:44.41 ID:vTRpaymho

「つまり、人に毒物与えてんじゃねえぞ唯。

オレじゃなかったら、噴き出す程度じゃすまないっつーの」

以下略 AAS



213: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/08/03(水) 22:44:19.82 ID:vTRpaymho

「んー……そもそもトラック暴走させてる時点に、1体程度カースが増えたところで対して変わんないよね。

だからゆいは、何も見なかったことにしよう。

以下略 AAS



214: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/08/03(水) 22:44:46.41 ID:vTRpaymho

「っと、それぐらい承知だぜ。

ったく……それにしても、イルミナPの奴はいつまでこんなことをさせるんだ?

以下略 AAS



215: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/08/03(水) 22:45:32.90 ID:vTRpaymho

「その様子だと、お前話聞いてなかったな……。

イルミナP曰く、本丸攻める前に、なるべくゴタゴタ起こしてこっちに敵釣って、本丸に集まる敵の数を減らそうってことだと。

以下略 AAS



216: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/08/03(水) 22:46:01.85 ID:vTRpaymho

「その……エイちゃんってよく戦うーとか戦場がーとか言ってるけどさー。

なんでそんな物騒なこと好きなの?ゆい的にはそんなことより遊んだり、カラオケしてる方が数百倍たのしー気がするけど。

以下略 AAS



217: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/08/03(水) 22:46:33.27 ID:vTRpaymho

「……チッ」

 エイビスは小さく舌打ちをする。
 その苛立ちは先ほどのものとは違っていたが、そのことを彼は気にせず口に含んでいたキャンディーの棒を外に放り投げた。
以下略 AAS



218: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/08/03(水) 22:47:00.83 ID:vTRpaymho

 人である以上、しがらみからは逃れられない。戦争に従事したものほどその傾向は強く、サバイバーズギルドは呪いとして心に巻き付く。
 だからこそ『闘争』そのものに意思を載せず、享楽と狂気だけを乗せることができる者の方が少数であり、そして脅威であった。

「あーくそ……嫌な顔思い出したあの糞アマ。
以下略 AAS



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