モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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218: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/08/03(水) 22:47:00.83 ID:vTRpaymho

 人である以上、しがらみからは逃れられない。戦争に従事したものほどその傾向は強く、サバイバーズギルドは呪いとして心に巻き付く。
 だからこそ『闘争』そのものに意思を載せず、享楽と狂気だけを乗せることができる者の方が少数であり、そして脅威であった。

「あーくそ……嫌な顔思い出したあの糞アマ。

そういやカラオケとか言ってたな唯……せっかくだ、気分転換に一曲歌うぜ!」

「お、ここでカラオケしちゃう?」

「おうとも、クソみてえな空気は勢いでフッとばしちまえ!

Hey、唯マイクの用意はできてるか!?」

「オッケー!しかして選曲は?」

 唯がどこからともなく取り出したハンドマイクを片手にエイビスは、アクセルを踏み倒す。
 唸りをあげるエンジンをBGMに、カーステレオから心地のいいビートが湧き上がり始めた。

「こんな糞みたいなデスレースには当然だ!『マッドマックス』よりテーマソング……」

『おいコラこれ以上は止めろ!!!』

 上がり始めたBGMはジャミングされた様に掻き消える。
 それと入れ替わるように響くのは、軟弱そうな男の声。
 だがその声は有無を言わさぬ怒りを含んでいる。



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