モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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210: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/08/03(水) 22:42:26.86 ID:vTRpaymho

「Yee Haw!!!」

 その巨体で宙を舞う大型トラックは、滑るような高い摩擦音と共に横回転しながら反対車線へと着地する。
 過程でさらに数台の車が犠牲になったが、そんなことは彼の知る余地ではない。

「あーんまり騒ぎすぎると、イルミナPチャンに怒られるよ。エイちゃん」

「板鰓亜綱(ばんさいあこう)の平べったい奴みたいに呼ぶんじゃねえ!

つーか、これくらいの騒ぎ問題ねぇよ。この車の動向はそのイルミナPの奴が管理してんだ。

このトラックに対しての物理的な捕捉も、魔術的な捕捉も絶対にありえない。

いわば今このトラックはあらゆる監視から解き放たれた無法のデス・マシーンだ」

 エイビスはそう言いながら、迫り来る車に対してハンドルを切る。
 的確なハンドル捌きは、鈍重なトラックで迫りくる車を回避し、その車体の側面に体当たりをする。
 そのトラックと交差し衝突された車は一台残さず、例外なく廃車になっていった。

「あーらら、沢山のお宅のマイカーがみんなスクラップになってくよ。

ま、イルミナPちゃんが大丈夫言うのなら大丈夫だろうけど、ほどほどにねー。

あ……そうだ、飴食べる?」

 唯は既に口に含んでいたロリポップとは別の、包み紙入りのロリポップを隣のエイビスに差し出す。

「ん?サンキュー。

まぁ……イルミナPの奴は個人的にはいけ好かない根暗野郎だが、その実力は間違いねえよ。

それはイルミナティ全員の共通認識……ボフゥ!!!」



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