274: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/06/03(金) 01:42:13.69 ID:966iIJr9O
***
その日、またしてもさやかは仁美に呼び出された。
さやかとしても、仁美には話さなければならないことがあったので、好都合ではあった。
275: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/06/03(金) 01:44:38.16 ID:966iIJr9O
……耳が痛い。
思わず苦笑してしまう。
さやか「自覚はあるよ……仁美は、あたしなんかと違って強いよね」
276: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/06/03(金) 01:47:01.84 ID:966iIJr9O
仁美「……話が逸れましたわね。さやかさんは、もう大丈夫なんですの?」
さやか「うん、もう整理はついたよ。ありがとう」
仁美「なら、よかったですわ」
277: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/06/03(金) 01:49:09.64 ID:966iIJr9O
さやか「……」
仁美は、さやかの恭介への想いを確信している。
つまり、言外に仁美は、さやかに告白するべきだと主張しているのだ。
278:名無しNIPPER[sage]
2016/06/03(金) 21:27:39.90 ID:4/qPy+iAO
乙
やっぱりさやかちゃんは本質的にMだな
279:名無しNIPPER[sage]
2016/06/19(日) 23:28:14.63 ID:zlRlxrXQO
ほ
280: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/06/23(木) 23:12:26.68 ID:F2JCRW64O
仁美「……」
仁美の表情が固まった。
仁美「……何を、言っていますの?」
281: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/06/24(金) 03:13:08.07 ID:3STh6K47O
仁美「……もうはっきり言いますわ。さやかさん、あなたは恭介さんのことをお慕いしていますわよね?」
これまではあえて暗に示していた部分に踏み込んでいく。
昨日までのさやかなら、これを認めるだけでも簡単ではなかっただろう。
282: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/06/24(金) 03:19:42.48 ID:3STh6K47O
相変わらず、いいところを突いてくる。
しかしこの辺りの問答についても、さやかは昨日自分の中で済ませていた。
さやか「そんなことないよ。このことがなければ、あたしは間違いなく恭介に告白していた。これは本当だよ」
283: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/06/24(金) 03:25:18.27 ID:3STh6K47O
さやかはそこまで言いかけて、あわてて口を閉じた。
これは、さやかが仁美に言うべきことではない。
だが、遅かった。
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