276: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/06/03(金) 01:47:01.84 ID:966iIJr9O
仁美「……話が逸れましたわね。さやかさんは、もう大丈夫なんですの?」
さやか「うん、もう整理はついたよ。ありがとう」
仁美「なら、よかったですわ」
あえて冷たく振る舞おうとしているのだろうが、仁美の目は安心を隠しきれていなかった。
結局、あたしはどれだけ仁美を悩ませてしまったのだろう。
仁美「……けれど、これが最後ですわよ。私は今日の放課後上条くんに告白します。行動を起こすなら、それまでにお願いしますわ」
さやか(……え?)
仁美の言葉に、さやかは思わず顔を上げて問いかけた。
さやか「仁美は、昨日恭介に告白したんじゃなかったの?」
さやかの言葉に、仁美は半ば憮然とした表情で答えた。
仁美「……するはずがありませんわ。もし、さやかさんが体調等のどうしようもない理由で学校を休んだのなら、私が告白するのはアンフェアだと……そう思うのは当然でしょう」
さやか「仁美……」
仁美「まぁ杞憂でしたけど」
さやか「本当に申し訳ありませんでした」
仁美「……」ハァ
仁美が、あきれたようにため息をついた。
仁美「……私への謝罪はもういいですから、今は、少しでも長く御自分の気持ちと向き合って下さい。できるだけ、後悔なさらないであろう道を選ぶことを望んでいますわ」
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