281: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/06/24(金) 03:13:08.07 ID:3STh6K47O
仁美「……もうはっきり言いますわ。さやかさん、あなたは恭介さんのことをお慕いしていますわよね?」
これまではあえて暗に示していた部分に踏み込んでいく。
昨日までのさやかなら、これを認めるだけでも簡単ではなかっただろう。
さやか「うん、そうだよ。あたしは恭介のことが好き。この想いがぶれたことなんて、一度もない」
……思えば、こうして自分の想いをはっきり口にするのは初めてかもしれない。
はっきりと答えられたことで、仁美は更に困惑を増したようだった。
仁美「……それなのに、その恋心よりも優先しなければならないことがあると言うんですの?」
さやか「本気だよ。もう、決めたんだ」
仁美「……」
仁美がわずかに黙り込んだ。
やらなければならないことがあること自体は、多少は信じてもらえただろうか。
だが、まだ終わりではない。
それだけでは、仁美を納得させるには足りない。
仁美「……百歩譲って、それが本当だったとして」
仁美が、さやかに鋭い視線を向ける。
仁美「やるべきことができたから、付き合えない。だから、告白もしない……そういう言い訳をしているだけではありませんの?」
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