274: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/06/03(金) 01:42:13.69 ID:966iIJr9O
***
その日、またしてもさやかは仁美に呼び出された。
さやかとしても、仁美には話さなければならないことがあったので、好都合ではあった。
仁美「……お待たせしましたわ」
さやか「ううん、あたしも今来たところだから」
仁美「それならよかったですわ」
仁美は椅子に座り、一呼吸置いてさやかの顔を見つめた。
さやか「……っ」
その表情に、さやかは思わず怯んでしまう。
仁美「一応、確認しておきますわ」
……仁美の笑顔が怖い。
仁美「さやかさん、あなたは昨日、本当に体調が原因で欠席したんですのね?」
さやか「……」
……昨日休んだことに対して、後ろめたさを感じていないわけではない。
まどかとは違い、仁美はさやかが休む理由に心当たりがあるのだ。
さすがに気付かれて当然か。
さやか「ごめん」
仁美「……」
その一言で、察してくれたようだった。
仁美がため息をつく。
仁美「……急な話でしたし、そうなるかもしれないと思ってはいましたわ。あなたはどこまでも真っ直ぐですが、その分、精神的に脆いところもありますから」
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