156: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/04(金) 22:35:10.56 ID:sBYU6ntzO
何度終わりを確信して攻撃したか、もうわからない。
魔女(……きりがない。次の攻撃で牽制して、その隙に逃げるべきか)
さやか「」ダッ
157: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/04(金) 22:37:35.40 ID:sBYU6ntzO
***
杏子「……さーて、もう一匹くらい狩っとくかな」
その日も杏子は、危なげなく魔女を倒したところだった。
158: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/04(金) 22:46:23.55 ID:sBYU6ntzO
杏子「おい、何してんだてめえ!」
ズバアッ
杏子「!」
159: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/04(金) 22:48:24.38 ID:sBYU6ntzO
さやか「……今日は、ずいぶんおとなしいのね。文句があるなら、直接かかってきたらいいじゃない」
杏子「……?」
さやかの様子がおかしい。
160: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/04(金) 22:50:49.82 ID:sBYU6ntzO
激しく、剣と槍がぶつかり合う。
さやか「……ッ」
杏子「……」
161: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/04(金) 22:53:23.78 ID:sBYU6ntzO
杏子(話にならねーな。もう終わらせるか)
槍を多節棍に変化させると、さやかはわずかに動揺した。
前回、壁に叩きつけられたことが印象に残っているのだろう。
162: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/04(金) 22:56:01.47 ID:sBYU6ntzO
杏子「!」
杏子が振り返ると、何事もなかったかのようにさやかが立っていた。
杏子(……浅かったか? いや、手応えは十分だった。それにしては回復が早過ぎる。待てよ、そういえば……)
163: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/04(金) 23:00:43.76 ID:sBYU6ntzO
しかし、やはり戦局は変わらない。
杏子はさやかを攻め立てながら、降参を促す。
杏子「いい加減にしろ。 お前がどれだけあたしに勝ちたいかはよくわかったが、今はどうしようもねーだろ。ここは退いとけよ!」
164: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/04(金) 23:03:53.51 ID:sBYU6ntzO
杏子「……っ」
だが、さやかに動揺はない。
それどころか、そのまま杏子に斬撃を叩き込んできた。
165: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/04(金) 23:08:03.13 ID:sBYU6ntzO
杏子「……ッ!?」
杏子の全身が総毛立った。
つまり、さやかはこう言っているのだ。
166: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/04(金) 23:09:38.95 ID:sBYU6ntzO
杏子「…………」
この瞬間、杏子は完全に戦意を喪失した。
この戦闘における、互いの覚悟の違いを思い知らされたのだ。
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