157: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/04(金) 22:37:35.40 ID:sBYU6ntzO
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杏子「……さーて、もう一匹くらい狩っとくかな」
その日も杏子は、危なげなく魔女を倒したところだった。
グリーフシードの予備はまだあったが、せっかくなのでもう少し狩っておこうかと思い、杏子は街を歩き始めた。
しばらくすると、魔力の反応があった。
しかし、杏子がその地点に近づくと、何者かが戦闘を行っているような音が聞こえてきた。
杏子(……先客か。この音の感じからすると、さやかか?)
杏子は、物陰から様子をうかがった。
わざわざ邪魔するつもりはなかった。
この前さやかにも直接言ったが、この町で魔女を狩ることを許さないわけではない。
単に、少しは強くなったか見てやるか、くらいの気持ちだった。
ところが──
杏子(あいつ、また性懲りもなく……!)
さやかの戦闘相手は、魔女ではなく使い魔だった。
杏子「ったく……!」
杏子も、前回の戦闘くらいでさやかが素直に従うようになるとは思っていなかったので、案外冷静ではあった。
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