162: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/04(金) 22:56:01.47 ID:sBYU6ntzO
杏子「!」
杏子が振り返ると、何事もなかったかのようにさやかが立っていた。
杏子(……浅かったか? いや、手応えは十分だった。それにしては回復が早過ぎる。待てよ、そういえば……)
以前キュゥべえが言っていたことを思い出す。
さやかは、他人の怪我を治すという願いで魔法少女になったと言っていた。
そして、魔法少女の能力は契約の願いによって決まる。
杏子(なるほど、回復魔法を得意としてるってところか。だが……)
結局は同じことだ。
むしろ攻撃に特化した能力であれば一矢を報いることもできたかもしれないが、回復しているだけではどうしようもない。
苦しむ時間が長引くだけだ。
杏子「これ以上続けても無駄だ。本気で勝てると思ってんのか?」
さやか「もちろん。無駄かどうかなんて、あんたが決めることじゃないわ」
杏子「……確かにな」
そう言われては仕方がない。
ふたりの魔法少女は、戦闘を再開した。
460Res/310.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20