161: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/04(金) 22:53:23.78 ID:sBYU6ntzO
杏子(話にならねーな。もう終わらせるか)
槍を多節棍に変化させると、さやかはわずかに動揺した。
前回、壁に叩きつけられたことが印象に残っているのだろう。
だからこそ、そこを警戒する。
そして、それこそが杏子の狙いでもあった。
一瞬にして槍を繋げ直し、横凪ぎに振るう。
予想外の攻撃にさやかは対応できず、激しく吹き飛ばされた。
杏子「……もういいだろ。あたしに挑むんなら、あと数ヵ月は経験を積んでからにしな」
杏子は、倒れ込むさやかに背を向けて言い放った。
これで使い魔を倒さなくなるとも思えないが、とりあえず実力差は思い知ったはずだ。
また勝負を仕掛けてくるにしても、しばらくは先のことになるだろう。
杏子は、その場を立ち去ろうとした。
しかし──
さやか「待ちなさいよ。何勝手に終わらせてんの?」
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