164: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/04(金) 23:03:53.51 ID:sBYU6ntzO
杏子「……っ」
だが、さやかに動揺はない。
それどころか、そのまま杏子に斬撃を叩き込んできた。
ズバァッ
杏子「ぐっ……」
攻撃直後の隙を狙われた。
この戦闘で……いや、前回の戦闘から通して、初めて明確に杏子にダメージを与えた一撃だった。
だが、浅い。
対して杏子の槍は、完全にさやかの脇腹を突き抜けていた。
どちらのダメージが大きいかなど、考えるまでもない。
杏子(……やり過ぎちまったか。まぁあいつもこれで諦めるだろ)
さやかも、これ以上やっても勝てないことは十分にわかったはずだ。
大人しく杏子に従うか、あるいはまた後日再戦を挑んでくるか……
そんなことを考えていた杏子の耳に、あり得ない言葉が聞こえてきた。
さやか「……まずは、ひとつ」
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