166: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/04(金) 23:09:38.95 ID:sBYU6ntzO
杏子「…………」
この瞬間、杏子は完全に戦意を喪失した。
この戦闘における、互いの覚悟の違いを思い知らされたのだ。
まさか、さやかがこれほどの覚悟をもって杏子に挑んでいたとは思っていなかった。
杏子「……あたしの負けだ」
さやか「……」
杏子「もうお前の邪魔はしねーし、使い魔も狩る。それで文句ねーだろ」
杏子は吐き捨てるような口調で言い放ったが、返事はなかった。
杏子の敗北宣言を聞いた時点で意識を失ったのか、さやかはその場に崩れ落ちる。
杏子「さやか!?」
地面に倒れ込むかと思った次の瞬間、ひとりの魔法少女が現れ、さやかを支えた。
ほむら「大丈夫。気絶しているだけよ」
杏子「……見てたのか」
ほむら「……」
杏子「チッ……」
見られていたことを知り、イラつく。
もう一秒たりともこの場にいたくなかった。
杏子はさやかを一瞥して、その場を後にした。
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