勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」後編
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273:名無しNIPPER[sage saga]
2016/06/26(日) 19:21:41.52 ID:Trw4ei5x0


 旅に出た。
 旅路の途中で、魔物に襲われていた村を救った。

以下略 AAS



274:名無しNIPPER[sage saga]
2016/06/26(日) 19:22:46.04 ID:Trw4ei5x0
 パチパチパチ――――
 聞こえてきた拍手の音に、勇者は伏せていた顔を上げる。
 途端に、怒号のような拍手喝采が勇者に向かって贈られた。

勇者「な、は、へ…?」
以下略 AAS



275:名無しNIPPER[sage saga]
2016/06/26(日) 19:23:24.14 ID:Trw4ei5x0





以下略 AAS



276:名無しNIPPER[sage saga]
2016/06/26(日) 19:24:44.72 ID:Trw4ei5x0
勇者「うるせえってんだよ!! ふざけんな!! 俺は俺だ!! あんなクソ野郎の息子なんかじゃねえ!! 俺なんだ!!」

勇者「もういいよ! やってらんねえ!! 『あんな奴の息子』なんて、もうやってられっか!! 知ったこっちゃねえ! 俺は、俺の生きたいように生きてやる!!」

勇者「は、ははは…! そうだ、すぐに元の世界に戻ってハーレムを作ってやろう!! 俺が本気で口説けば、女なんかいくらでも寄ってくるぜ!! 何せ俺は『伝説の勇者』様の息子なんだからな!!」
以下略 AAS



277:名無しNIPPER[sage saga]
2016/06/26(日) 19:25:39.42 ID:Trw4ei5x0
 汚泥の中で、勇者はカッと目を見開いた。

勇者「『呪文・大烈風』!!!!」

 勇者の周囲から爆発的な風が生じた。
以下略 AAS



278:名無しNIPPER[sage saga]
2016/06/26(日) 19:26:40.68 ID:Trw4ei5x0
戦士「勇者ッ!?」

勇者「何を驚く? 俺は何か間違ったことを言っているか? 『伝説の勇者の息子』としてやるべきことは、もうこれしかないだろう」

勇者「ああ、もちろんついてこいなんて言わないさ。むしろついてこなくていい。戦士にはそんな責務は無いんだからな」
以下略 AAS



279:名無しNIPPER[sage saga]
2016/06/26(日) 19:27:49.57 ID:Trw4ei5x0
 バヂィィィィン!! と凄まじい音が響く。
 もんどりうって背中から倒れた勇者の襟首を、戦士は掴み上げた。

戦士「ふざけるな……ふざけるな、ふざけるな、ふざけるな!!!!」

以下略 AAS



280:名無しNIPPER[sage saga]
2016/06/26(日) 19:29:06.96 ID:Trw4ei5x0


戦士「巨大ゴキブリから私を庇ってくれた時、いちいち『伝説の勇者の息子』ならこうするなんて考えていたか?」


以下略 AAS



281:名無しNIPPER[sage saga]
2016/06/26(日) 19:29:40.14 ID:Trw4ei5x0





以下略 AAS



282:名無しNIPPER[sage saga]
2016/06/26(日) 19:30:39.19 ID:Trw4ei5x0
 しばらく勇者は、ぼうと呆けて戦士の顔を見つめていた。
 戦士の言葉の意味がゆっくり脳味噌に浸透するにつれて、勇者の顔にも赤みがさしていく。

戦士「私はお前を愛している。勇者」

以下略 AAS



283:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 19:31:20.49 ID:Trw4ei5x0
勇者「は、ははは……」

 勇者の口から、笑みが零れた。

勇者「ははは! あははははは!!」
以下略 AAS



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