勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」後編
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213:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:19:09.77 ID:niX7BoNT0
さしたる傷も負わず、勇者と戦士は恐竜型魔物を打ち倒した。
かつては報奨金を得るために魔物を倒せば必ず戦利品を持ち帰っていたものだが、もう今はそんなことをする必要はない。
魔王討伐に多大に寄与した勇者一行は、各国から手厚い補償を受けている。
勇者も戦士も、武具の更新や旅に必要な物資についてはほぼ無償で提供を受けることが出来た。
214:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:20:43.17 ID:niX7BoNT0
しかしそんな勇者の願い空しく、いつまでたっても荒野を抜けることが出来ないまま夜を迎えてしまった。
勇者と戦士は荒野にテントを立てて野営の準備を進める。
勇者「魔界にも夜ってあるんだな」
215:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:21:41.82 ID:niX7BoNT0
翌日―――
勇者「おお、山だ……あれ多分山だよな…?」
戦士「おそらく…な」
216:ID加速中 ◆V9LlgfWZs2
2016/05/08(日) 17:22:24.82 ID:+rzjddhI0
という>>1の妄想でした
これから>>1は回線で首吊って自殺をするそうです
皆さんこのゴミSSを書いた>>1を供養しましょう^^
217:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:23:16.64 ID:niX7BoNT0
山の中で勇者を少なからず驚かせるものがあった。
それは植物らしきものの存在である。
山の中にはごく僅かではあるが、植物らしきものが群生していたのだ。
植物だと断言できなかったのは、それが紫や赤など、あまり元の世界では見られないような色のものばかりだったからである。
しかも、先に進むにつれてその植物らしきものの量はどんどんと増えているように思えた。
218:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:24:58.80 ID:niX7BoNT0
そして、勇者と戦士は無事に下山を終え、遂に町の中へと足を踏み入れた。
緊張でからからになった喉にごくりと唾液を通して、勇者はきょろきょろと周りを見渡す。
建造物は色合いこそ人間が作る物と異なるものの、木造建築やレンガ造りに近いものではないかと推測されるものばかりで、魔界特有の何かしらというものを特別感じることは無かった。
道行く者が実に様々な種族の魔物であることを除けば、そこまで大きくない普通の人間の町と―――それこそ、勇者と戦士の故郷の町と、それほど変わらぬ雰囲気であった。
219:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:27:31.44 ID:niX7BoNT0
魔族A『ここまでの道中大変だったろう。俺ん家に来な。ちょうど今日はご近所さん集めてパーティーするところだったんだ。余所じゃ絶対食えないような旨いものを食わせてやるぜ』
魔族に手招きされ、勇者は考える。
どうやら魔族はついてこいと言っているようだが……
220:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:28:10.31 ID:niX7BoNT0
221:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:29:27.66 ID:niX7BoNT0
魔族娘「もう、パパ! 早く行かないと××君に料理全部取られちゃうでしょ!!」
父「ははは。慌てなくても大丈夫だよ。ちゃんと料理をとっておくようにAさんには言っておいたから」
魔族娘「だからって遅刻していい理由にはならないでしょ! 急ぎなさーい!!」
222:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:30:23.87 ID:niX7BoNT0
戦士「あ、ああ……」
その光景を見て、わなわなと震えていたのは、戦士だ。
見間違いではない。
見間違いであるはずがない。
223:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:30:50.22 ID:niX7BoNT0
今回はここまで
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