勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」後編
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221:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:29:27.66 ID:niX7BoNT0
魔族娘「もう、パパ! 早く行かないと××君に料理全部取られちゃうでしょ!!」
父「ははは。慌てなくても大丈夫だよ。ちゃんと料理をとっておくようにAさんには言っておいたから」
魔族娘「だからって遅刻していい理由にはならないでしょ! 急ぎなさーい!!」
父「こらこら待ちなさい。母さんがまだ来てないだろう」
魔族娘「もう! 夫婦そろってのんびり屋なんだから! マーマ! 早くしなさい!」
魔族母「はーい……ごめんなさいね。お待たせしてしまって」
父「気にしていないさ。さ、行こう」
仲睦まじい様子の家族が、玄関を出て、こちらに向かって歩いてくる。
少女を真ん中に、父と母と手を繋いで。
魔族A「×××××××××!!」
目の前の魔族がその家族に声をかけている。
相変わらず何を言っているのかわからない。
父「×××××! ×××、×××××」
よく知っている顔をしたそいつは、だけどよくわからない言葉で喋り出した。
なーんだ、じゃああいつもやっぱり魔族なんだ。
よかったよかった。
そうだよ、そんなはずねえじゃん。
そんな、そんなはず、あんな、あんなアレが――――――
アイツのはず、ねえじゃんか――――――
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