180:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 23:04:31.41 ID:HnyAwiIMo
副会長との一件で僕は危うく優を失いそうになったのだけど、結果としてみればこの出
来事のせいで、彼女は僕に対して初めて好きと言ってくれたのだった。この後の僕たちの
交際は、しばらくは順調そのものだった。
181:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 23:05:06.86 ID:HnyAwiIMo
私立高校に入学しようと僕は決心した。今の彼女の成績を考えると、彼女が上位の公立
高校に合格するのは厳しいだろう。可能性から考えれば順当に私立高校に入学する確率の
方が高いはずだ。もちろん、三年生になった優が受験に集中すれば、もともと地頭のいい
彼女のことだから上位校に合格するくらいの偏差値になっても不思議ではない。でも、優
182:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 23:06:01.24 ID:HnyAwiIMo
優は僕にとって、初めて好きになった異性だった。そして、彼女も僕のことを好きとい
ってくれ僕と同じ高校に進学したいとも言ってくれた。彼女がその種の踏み込んだ、ある
意味自分を裸にしかねない剥き出しになっている好意を他人に見せない性格であることは、
この頃には僕には よく理解できていた。親の仕事の関係で転校を繰り返していた彼女が
183:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 23:06:36.79 ID:HnyAwiIMo
少なくとも、来年からまた優と一緒の学校に通えるだけの布石は打った。彼女の成績な
ら僕の進学予定の高校には合格するだろうし、仮にもっと彼女の偏差値が上がったとして
も彼女は僕と同じ高校に進みたいと言ってくれたのだ。
184:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 23:07:51.48 ID:HnyAwiIMo
僕は、高校に入学するとまず生徒会に入った。新入生なので、もちろん選挙の必要がな
い平役員からのスタートだった。同時に、これまでの雑学的な趣味の対象の一つだったパ
ソコン関係の部にも入部した。
185:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 23:08:45.39 ID:HnyAwiIMo
部活と生徒会の先輩の勧めのどちらも、僕は二つ返事で引き受けた。優を失って他に熱
中することが見つからない僕にとっては、それは好都合な提案だった。僕はもう、同級生
たちのカウンセリングはしていなかったし、かといってあの幸せだった日々のように優と
いつでも一緒にいるわけでもなかったjから、せめてこういう活動の場に自己実現をしようと
186:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 23:09:38.82 ID:HnyAwiIMo
遠山さんを争っている役員たちの確執に手を焼いた僕は、副会長に相談した。意外なこ
とに、副会長は結構、彼女のことを知っているようだった。
「心配することはないと思うよ」
187:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 23:10:14.74 ID:HnyAwiIMo
僕が三年生になりしばらくたったある日、遠山さんと池山君という男子生徒が付き合っ
ているらしいという情報を教えてくれた副会長が、また新たな情報を仕入れてきた。副会
長の話によると、今まで二人きりで登校していた遠山さんと池山君という男は、今では四
人で一緒に登校しているというのだ。今まで二人きりだった彼らに加わったのが、遠山君
188:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 23:12:02.32 ID:HnyAwiIMo
「・・・・・・どういうこと? ひょっとして彼は重度のシスコンだとか」
「そうじゃなくて・・・・・・池山君、最近ちょっと変った女の子と仲がいいんだって」
189:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 23:14:22.41 ID:HnyAwiIMo
「いや。僕が勝手に思い込んだだけだから。君の好きな人って」
僕は緊張しながらも遠山さんの恋愛関係を探るための言葉を口にした。
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