末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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450: ◆54DIlPdu2E[saga]
2017/02/05(日) 21:12:11.92 ID:51bwU4QR0
王子「望まずに国の頂点に立たされた二人の……期待をかけた王子が、期待外れと来ては」

王子「人間として、八つ当たりくらいしたくもなりますよね?」

師匠「おい、菫花」
以下略 AAS



451: ◆54DIlPdu2E[saga]
2017/02/05(日) 21:14:19.90 ID:51bwU4QR0
師匠「しかしお前からは前向きにしか見えない人々だって、過去を綺麗さっぱり忘却したから前を向けるわけではない」

師匠「自分の過去とどうにか上手くやる方法を見つけたから、前を向けるようになっただけだ」

師匠「お前はそれを見つけるのがド下手なので、何度も行きつ戻りつしながら足掻いている、それだけさ」
以下略 AAS



452: ◆54DIlPdu2E[sage]
2017/02/05(日) 21:15:36.72 ID:51bwU4QR0

※ここまで。次回は師匠の語りでなく回想シーン形式で……王と王妃の過去話だけに、内容暗くてすみません…※




453:名無しNIPPER[sage]
2017/02/06(月) 00:56:39.27 ID:sW35PE7eO

悲劇だな
でも子供には何の罪もないのにね


454: ◆54DIlPdu2E[saga]
2017/02/18(土) 23:22:55.49 ID:A6bjvzRP0
過去の出来事、王子20歳の誕生日、舞踏会の夜。

魔術師ギルド幹部…以下「幹部」

幹部2「……王と王妃はこのまま、『革命の悪夢』の中で死ぬ、もう後戻りはできん」
以下略 AAS



455: ◆54DIlPdu2E[saga]
2017/02/18(土) 23:24:42.75 ID:A6bjvzRP0
王妃「……誰? 看守ではなさそうね……では処刑の執行人かしら?」

師匠「いいえ、以前にお会いしたことがありますよ」

王妃「ああ……魔法使いね、父王の代に王宮に出入りしていた老魔術師の弟子で、王の留学先での『学友』だとか」
以下略 AAS



456: ◆54DIlPdu2E[saga]
2017/02/18(土) 23:27:21.29 ID:A6bjvzRP0
王妃「それが、一のお兄様との最後の会話だった」

王妃「ねえ魔法使い」

王妃「お前は兄の……世継ぎの王子としての最後の行いを愚かだと思うかしら、それと立派だと思うかしら?」
以下略 AAS



457: ◆54DIlPdu2E[saga]
2017/02/18(土) 23:28:37.18 ID:A6bjvzRP0
王妃「そんな王家が国を支配しているのですもの」

王妃「二人とも人生で何かひとつでも思い通りにしたくて、そんな二人がこの小さな国で『一番偉い人間』だった」

王妃「そうよ、民を、国を、玩具にしていたの」
以下略 AAS



458: ◆54DIlPdu2E[saga]
2017/02/18(土) 23:30:49.99 ID:A6bjvzRP0
師匠「母親としては当然の感情です、しかし」

王妃「違うの、王子を可愛がっていたお前に、最後だけは愛情深い母親だったとか思って欲しいのではない」

王妃「お兄様達にも流れていた父上の血を、その孫であるあの子で絶やしてしまうのが辛い」
以下略 AAS



459: ◆54DIlPdu2E[saga]
2017/02/18(土) 23:32:47.08 ID:A6bjvzRP0
王妃「さあ……本当にもう王の所へ行って頂戴、あの人によろしくね」

師匠「王様にお伝えするお言葉はありませんか?」

王妃「よろしく伝えて、それだけよ、どうせまた地獄で出会うでしょう……その前に処刑場かもね」
以下略 AAS



460: ◆54DIlPdu2E[sage saga]
2017/02/18(土) 23:33:26.80 ID:A6bjvzRP0

※ここまで。次回も王の最期をこんなふうに一気に、日時未定ですがなるべく早く投下できたら、と※


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