117: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/06(日) 01:35:54.83 ID:CwQRhC1A0
「だから我慢ならなくて、リヴィに言ったんだよ。"自分だけが不幸だなんて思うなよな"って」
「……それに怒って、リヴィが初めてこっちに感情ぶつけてきてさ、俺はそれが内心嬉しくて、イライラなんて吹っ飛んだ」
「これで仲良くなれる、って……実際、それがきっかけになって、リヴィとも仲良くなることができた」
118: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/06(日) 01:42:15.36 ID:CwQRhC1A0
「俺は、俺に出来る事を一生懸命やろうって思ったんだ」
「……"ブラッド"にいることが辛くなって、逃げ出した後も、副隊長に言われた事がずっと引っかかってて……」
「匿ってもらった先の民家の、じいちゃんやばあちゃんに話を聞いてもらったら、その正体がわかった」
「昔思ってたことと一緒で、皆同じなんだ。で、その"同じ"の中に、皆それぞれ、誰かには真似できないものを持ってる」
119: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/06(日) 01:58:00.60 ID:CwQRhC1A0
「よーし!てなわけで……こいつもやるよ」
握手ついでに、ロミオが懐から取り出した小物を私に手渡す。
黄色の缶バッジが一点に、同色のワッペンが一点。
120: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/06(日) 02:05:23.93 ID:CwQRhC1A0
「自分探しも大事だけど、これからは服作りも目標に入れとく事!」
「こんな世界でも、女の子ならオシャレぐらいしとかなきゃさー」
人差し指を立て、ロミオがわざとらしい口調で説教してくる。
121: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/06(日) 02:07:32.25 ID:CwQRhC1A0
ロミオ編終了、ついでに4章も終了
長い前振りだった……
RB編後のロミオはもっとリヴィに構ってあげるべきだと思う
122: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/08(火) 22:30:13.62 ID:FK+Mc0HM0
5
――アナグラの自室に入り、結んでいた後ろ髪を解く。
室内に備え付けられた、鏡に映る自分を見やると、随分と髪が伸びたように感じた。
123: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/08(火) 22:35:44.04 ID:FK+Mc0HM0
◇
「――あれ、ヘアゴム切れちゃった?」
124: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/08(火) 22:38:08.93 ID:FK+Mc0HM0
「……正直言うとさ」
「あなたが来たばかりの頃は、"ブラッド"なんて温室育ちのエリートで、肩書きだけのくせに……って決めつけてたの」
「だから、"ブラッド"なんかに負けるもんか!って思ってた」
「だって、ここを守るために血を流して戦ってきたのは私達極東支部の、普通の神機使い達だもん……!」
125: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/08(火) 22:39:50.84 ID:FK+Mc0HM0
さらに極東では、人類の希望であった"エイジス計画"の頓挫という追い討ちが間近に起こった事もあり、
内外問わず、その深刻さは一層増してしまっていた。
しかし、サツキさんも言っていたように、そんな苦境を跳ね返し、3年で外部居住区の生活環境の改善のみならず、
"サテライト拠点"にまで着手し、市民達に未来への希望を見出させたのが極東支部であり、そこに所属する神機使い達だ。
126: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/08(火) 22:42:02.35 ID:FK+Mc0HM0
「あ、そうそう、あなたのことは、極東の流儀に倣って、"先輩"って呼ぶからね!」
そんな流儀、今初めて聞いた。
いや、こっちにも先輩はいるけど。
127: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/08(火) 22:44:18.60 ID:FK+Mc0HM0
エリナちゃんいいよね……編まで
エリナちゃんゴリ押すならやっぱりここは入れとかないとね、大分展開早めたけど
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