125: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/08(火) 22:39:50.84 ID:FK+Mc0HM0
さらに極東では、人類の希望であった"エイジス計画"の頓挫という追い討ちが間近に起こった事もあり、
内外問わず、その深刻さは一層増してしまっていた。
しかし、サツキさんも言っていたように、そんな苦境を跳ね返し、3年で外部居住区の生活環境の改善のみならず、
"サテライト拠点"にまで着手し、市民達に未来への希望を見出させたのが極東支部であり、そこに所属する神機使い達だ。
そうした来歴を鑑みれば、リスクの少ない独立拠点で訓練を積み、予め整えられた環境に足を運んだかと思えば、
旧世代の神機使い達を統べると宣う"ブラッド"の存在は、温室育ちと取られても仕方のないことだろう。
それでも、余計な能書きを取っ払えば、やはり"ブラッド"も神機使いだ。
綺麗事のようだけど、その志は極東支部の神機使い達のそれと変わりないと思う。
……いずれ私がどうなろうと、神機使いとして、その意志は携えていきたい。
「そう……そうなんだよね……それでね……あのね……」
突然、エリナが口ごもりだす。
彼女の性格はある程度わかっているつもりだったので、そのまま待っていると、
「……もう意地張るの、やめた!私、先輩についていく!」
その場で、エリナの性格が変わった。
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