【ゴッドイーター2】隊長「ヘアクリップ」
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118: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/06(日) 01:42:15.36 ID:CwQRhC1A0

「俺は、俺に出来る事を一生懸命やろうって思ったんだ」
「……"ブラッド"にいることが辛くなって、逃げ出した後も、副隊長に言われた事がずっと引っかかってて……」
「匿ってもらった先の民家の、じいちゃんやばあちゃんに話を聞いてもらったら、その正体がわかった」
「昔思ってたことと一緒で、皆同じなんだ。で、その"同じ"の中に、皆それぞれ、誰かには真似できないものを持ってる」
「だからこそ、きっと俺にも、皆には真似できない事があるんじゃないかってさ」

「……そっか、それが急に元気になった訳なんだね」

「そういう事!……だからまぁ、副隊長のおかげ、ってことになるかな」

ロミオが照れくさげに、指で鼻を擦る。

「怪我の功名だけどね……ねぇロミオ、私にしか出来ない事って、何かな」

「え?そうだな……うん、それこそ、副隊長やってる事だな!」

「……私、結構真面目だったんだけど」

「俺だって真面目だよ?……ま、本気でわかんないなら、俺と一緒に探してみるか」

「ロミオと?」

「おう!仲間に気づいてもらうのもいいけどさ、やっぱこういうのって、自分で見つけ出すのが一番だと思うんだ」

自慢げにそう語りつつ、ロミオが私に手を差し出す。

「……答えが見つかるのが何時になるかわかんないけど、少しずつでも探して行こうぜ、後輩」

「……お手柔らかに頼みますね、先輩」

おどけてみせながらも、差し出された手を、しっかりと握る。
また一人、"ブラッド"の隊員が前を向いて、歩き出した。


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