77: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/06/01(月) 00:06:31.55 ID:aLofG+8n0
兎にも角にも、彼女はある意味一大決心をして行動を移したわけだが、残念ながら決意は裏切られることになる。
どういうわけか今度は姉の方が『フランドールの外出は許可しない』と言い始めたのだ。
それを目の前で言われた時、フランドールは愕然とした。
78: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/06/01(月) 00:07:45.53 ID:aLofG+8n0
――――いっそのこと家をぶっ壊して、そのまま何処かに消えてしまおうか。
あまりの苛立ちに、邪な考えが時折脳裏に過ぎることがある。
が、それを実際に敢行するに至るまでの感情が起こることはなかった。
79: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/06/01(月) 00:09:36.98 ID:aLofG+8n0
確か、冷たい飲み物が冷蔵庫の中にあったはずだ。
水でも牛乳でも紅茶でも何でもいい。コップ一杯の冷えた飲み物が欲しい。
部屋を出た彼女は、それだけのことを考えながら台所へと足を動かした。
80: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/06/01(月) 00:11:10.65 ID:aLofG+8n0
やがてフランドールは、部屋に備え付けられた大きな冷蔵庫の前に辿り着く。
相変わらず、この家に似つかわしくない無骨な姿である。
81: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/06/01(月) 00:13:26.01 ID:aLofG+8n0
フラン(お姉さまってば、仕事の人とかメイドとかに会っている時はいつも格好良く振る舞ってるけど……)
フラン(私から見たら、もの凄く変なんだよね。 ほんと、バカみたい。 我が儘なくせに……)
82: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/06/01(月) 00:14:14.62 ID:aLofG+8n0
フラン「……っ」
83: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/06/01(月) 00:14:54.88 ID:aLofG+8n0
フラン「……はぁ」
84: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/06/01(月) 00:15:43.90 ID:aLofG+8n0
フラン「……本当、めんどくさいわね」
85: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/06/01(月) 00:17:17.09 ID:aLofG+8n0
フラン「えっと……」ピッ
86: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/06/01(月) 00:18:13.02 ID:aLofG+8n0
フラン(……見えてきた)
87: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/06/01(月) 00:19:30.62 ID:aLofG+8n0
さらに横へとカメラを動かすと、こぢんまりとした小さな池が見える。
何時のことかは忘れたが、姉が気まぐれに拵えたものだ。
完成した時に洋風の館には似つかわしくない、錦鯉の稚魚が数匹放たれていた。
今ではかなり大きく成長し、二代目、三代目も一緒に泳いでいる筈だ。
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