78: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/06/01(月) 00:07:45.53 ID:aLofG+8n0
――――いっそのこと家をぶっ壊して、そのまま何処かに消えてしまおうか。
あまりの苛立ちに、邪な考えが時折脳裏に過ぎることがある。
が、それを実際に敢行するに至るまでの感情が起こることはなかった。
そんなことをして何になる。何の解決にもならない。
家を飛び出した所で、街を彷徨っている所を『警備員』に保護されて結局は連れ戻されるだけ。
そもそも、自分には一人でこの街を生きていける力など無いのだ。
全く以て、誰が考えても骨折り損にしかならない。
だが、このまま何もせずにずっと閉じ込められるのも嫌である。
詰まる所、彼女は現状に対する嫌気と現状を打破しようにもどうすることも出来ないという、
二重の焦燥によって板挟みになっているのだった。
フラン「……みず」ゴソッ
フランドールは力なく起き上がると、ベッドから降りて部屋の扉へと向かう。
全く眠気が襲ってこない上に、胸のむかつきが収まらないのだ。
何かを口に入れないと、このむかつきを抑えることは出来ないだろう。
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