柔沢ジュウ「雨か」 堕花雨「お呼びですか?」
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209: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2015/12/21(月) 22:17:05.02 ID:Hg+7sYzLO
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下校中の小学生の波を眺めながら、たまに自分に向けられる挨拶に笑顔を返す。
真九郎はこの数年で保護者として既に認知されており、懐疑の視線を向けてくる者はほとんどいない。
聞いたところによると、紫の生徒名簿の緊急連絡先には真九郎の名前と電話番号が登録されているほどであり、学校側からも公認されているらしい。
以下略 AAS



210: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2015/12/21(月) 22:17:35.15 ID:Hg+7sYzLO
彼女がそれを望めば、真九郎はいつでも紫の前から消える準備をしてある。
しかし今のところ、紫がそんなことを望むは様子はない。
その事実に喜びを感じるとともに、自嘲の笑みすら零れる。

「真九郎!」
以下略 AAS



211: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2015/12/21(月) 22:18:11.59 ID:Hg+7sYzLO

真九郎の手を取り、歩きながら楽しそうに語り始める紫。
紫の学校生活は順調で、紫のおかげなのかそうでないのか、学校には表面的ないじめは存在しないらしい。
紫が直接注意をしていじめの標的になったり、逆にいじめっ子を改心させたりなどもあったらしいが、紫が直接関与しないものも含めて、徐々に無くなっていったようだ。
紫の裏表のない純粋な心が、子供達を変えていったということだろうか。
以下略 AAS



212: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2015/12/21(月) 22:18:41.79 ID:Hg+7sYzLO

「あ、ごめんごめん。なに?」

「……今、違う女のことを考えていただろう」

以下略 AAS



213: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2015/12/21(月) 22:19:35.58 ID:Hg+7sYzLO
嬉しそうに笑うその表情は、出会った頃と変わらずとても愛らしい。
成長期らしくこの数年で大きく伸びた身長は、既に真九郎の肩に迫る勢いだ。
本人曰く、胸の成長が芳しくないのが不満らしいが。
ともかく、そんな聞く人間が聞けば狂喜しそうな、紫の殺し文句を微笑ましく感じつつ、真九郎は一つの提案をする。

以下略 AAS



214: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2015/12/21(月) 22:20:21.98 ID:Hg+7sYzLO
ゴミを片付けている真九郎の腰にしがみついて絡んでいる女性は武藤環。
どこぞの空手道場の師範代で、大学を卒業して以来ますます酒癖が悪くなった。
そして、環とは別次元の大酒飲みがもう一人。

「ぎゃはは! 紅くん、ほれほれ、アルコールぶしゃー!」
以下略 AAS



215: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2015/12/21(月) 22:21:04.33 ID:Hg+7sYzLO

「真九郎! 次は何をすればいい?」

「じゃあ、麺が茹で上がったか確認してみてくれるか?」

以下略 AAS



216: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2015/12/21(月) 22:21:32.31 ID:Hg+7sYzLO
「紫ちゃんの伝手で仕事を回してもらっているおかげでしょ。どっちが世話されているんだか」などと銀子は不機嫌に言うが、要人が集まるパーティーの警護などの場面で、真九郎の名を知っている者も少なくはない。
おかげで、固定客とまでは言わないが、リピーターも徐々に増えている。
これも、紫と出会わなければありえなかったことだ。
いつだったか真九郎は紫のことを守護天使などと表現したが、あながち間違いではないのかもしれなかった。
そんなことを考えているうちに夕食も出来上がり、二人はテーブルに就いた。
以下略 AAS



217: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2015/12/21(月) 22:22:27.43 ID:Hg+7sYzLO
今回は以上です。
そろそろ日常から動き出す予定です。
もうしばらくお付き合いくださいませ。


218: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2015/12/21(月) 22:25:44.75 ID:Hg+7sYzLO
それと>>140で言っていた「1年前」のことですが、別のスレでやります。
スレタイが電波なので、あくまで電波メインにしようかと。
それをやるときは紅オンリーになると思うので、よろしくです。
まあ、いつになるかはわからんけども……


219:名無しNIPPER[sage]
2015/12/21(月) 22:30:59.21 ID:5XXpue3lO
乙です


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