215: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2015/12/21(月) 22:21:04.33 ID:Hg+7sYzLO
「真九郎! 次は何をすればいい?」
「じゃあ、麺が茹で上がったか確認してみてくれるか?」
「わかった!」
元気に返事をして、鍋の中に菜箸を差し込む紫。
年々、九鳳院としての仕事が多くなる紫だったが、時間が空いた時には料理の勉強をしているらしい。
曰く、花嫁修業だとか。
以前は踏み台がなければ届かなかったキッチンも、今では自由に移動して楽しそうに調理に参加している。
「うーん、もう少しかも」
「じゃあ、そろそろサラダを作るか。冷蔵庫にプチトマトがあるから、それ出して半分に切っておいて」
半年前に新調したばかりの冷蔵庫。
扉も開閉もしやすく、前の物とスペースは変わらないのに大量に収納できる優れもの。
真九郎の収入もこの数年で少しは見れるようになっており、事務所を構えたり、こうして家電を買い換えることもできた。
貯金には若干不安もあるが、銀子に報酬を支払うことすら困難だった頃に比べれば、かなり改善されたと言えるだろう。
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