フィリップ・H・アンセルモ来日独占インタビュー | WARD LIVE MEDIA PORTAL https://wardlivemedia.com/interview/%e3%83%95%e3%82%a3%e3%83%aa%e3%83%83%e3%83%97%e3%83%bbh%e3%83%bb%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%82%bb%e3%83%ab%e3%83%a2%e6%9d%a5%e6%97%a5%e7%8b%ac%e5%8d%a0%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc/ フィリップ:そうなのか。それは知らなかった。あのショウでは、俺たちの友人のジョン・サンチェスがアグノスティック・フロントのギターを務めたんだよ。彼は、ニューオーリンズから1時間くらいのところにあるバトン・ルージュのケイオス・ホードという素晴らしいバンドにいてね。本当に良いバンドだった。ニードル・ダメージ!とにかくギターがヘヴィで。おそらくメタリカと同じくらいの時期に、クランチーなギター・サウンドを出していたよ。メタリカと言えば、彼らの最初の2枚は素晴らしいとは思う。間違いなくファーストは素晴らしいよ。ただ、セカンド・アルバムは、マーシフル・フェイトのサードと同じ日に買ったんだよ。『Don’t Break the Oath』。このアルバムは、ターンテーブルに乗りっぱなしだったよ。俺にとっては、マーシフル・フェイトこそがお気に入りだったんだ。スレイヤーも忘れるわけにはいかない。彼らは素早く音楽性が変わっていくバンドだった。初めてスレイヤーを聴いたのは、『Metal Massacre』に入っていた「Aggressive Perfector」だった。「これは最高だ」って思ってね。だけど、ファースト・アルバムが出たときは、とても気に入ったけど、このバンドがどういう方向に向かって行くのかがわからなかった。その後『Haunting the Chapel』を聴いて、「これは地球上で最高のバンドになるかもしれない」と思っていたところへ『Hell Awaits』だろ。『Hell Awaits』には人生を変えられたよ。ヘル・アウェイツ!今でも最もヘヴィなアルバムの1つさ。大好きだよ。
― やはり『Reign in Blood』よりも『Hell Awaits』ですか。
フィリップ:そうだ。一度ケリー・キングと話したことがあるんだ。ケリーにこう言ったんだよ。「『Hell Awaits』は展開がたくさんあるね」って。そしたらそれは、完全にマーシフル・フェイトからの影響だと。マーシフル・フェイトの最初のEPに入っていた「A Corpse without Soul」という曲があるだろ。あれとスレイヤーの「Haunting the Chapel」は、曲のほうね、イントロが同じなんだよ(訳注:実際はおそらく「Captor of Sin」)。続けて聴いてみれば、俺の言っていることがわかるはずさ。同じ構成なんだ。スレイヤーがマーシフル・フェイトから影響を受けているというのは素晴らしいことだよ。