334:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/10(水) 22:51:54.25 ID:pvzro5Ex0
>>332
【わりに上機嫌そうな顔をしていた、いっぱいの香りに包まれてしまった瞬間は少し驚いた仕草ではあったけれど、慣れてしまえばなるほど悪くはない、と思えて】
【これがもっと強い香りだったならもう少しぐらい呼吸をひそめたりしたのかもしれないけれど、それも必要ない程度だったから。楽しげに店内に這わす視線が、ふとフィオへ戻るのなら】
335:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/10(水) 23:22:06.32 ID:/WVhDhtX0
>>334
【海色の瞳が驚いたように開かれたーー】
【しかしすぐにその瞳は褒められた子供のように純粋な喜びで輝き出す。気の利いた言葉じゃなかった(鈴音にとっては)かもしれないが、フィオには十分すぎて。しばらく、キラッキラの、太陽が反射した水面みたいな目で鈴音のことを見つめるだろう】
【変な虫の話だって「わかります!! わかりますー!」って、敬語ながら年頃の女の子の会話みたいなテンションで返すし、「すごく小さい虫なら素手で潰せるようになりました!」なんてそこはあまり年頃の女の子らしくない成長……を報告したりして】
336:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/10(水) 23:23:51.43 ID:/WVhDhtX0
>>334
【そう言って、やっと買った植物の諸々が終わったフィオはお茶の準備に取り掛かる】
【アイスとホットどっちにしようかな、なんて片付けながら考えていたけど、チョコミントアイスを出すならホットの紅茶をお出ししよう】
【奥の冷蔵庫からチョコミントアイスの箱を取り出し、カッチカチだから少し溶かしているあいだにお湯を沸かす】
【淹れる手際はさすがというか、見事なものだった。これは得意なのだろう。店内にアイスワインティーの香りが上書きされるように漂う】
337:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/10(水) 23:44:24.85 ID:pvzro5Ex0
>>335-336
【もうちょっといい言葉の選び方があったんじゃないかしら。とりあえず確実なのは気持ち悪い虫の話はやっぱりしなくていいと思った。でも今更言い直すのも、なんて、思考は堂々巡り】
【だからか一瞬彼女の反応は大いに遅れて、――気づいた瞬間には、真夏の海みたいにきらきら光る笑顔との対面、「わ、」なんて声と吐息のはざまの音階、気圧されるようなほんの一瞬のかんばせ】
【けれど何かちゃんと伝わってくれたのだと思えたなら、彼女も破顔するのだろう。言葉の拙さで変な風に伝わってしまうのはやはり彼女としても本意ではないのだから、】
338:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/11(木) 00:12:27.93 ID:GaPv5wi50
>>337
【乾杯を受け入れてくれたのなら満足そうに頷いてーー】
【カップに唇を添えてーーちら、と視線は鈴音のほうへ】
【お茶を淹れただけだけど、店を構えるプロとしては相手の反応がきになるところ。自分の淹れたお茶が飲まれる瞬間は何度も経験はしているけど、まだ緊張するーー自信がないわけではないんだけれど】
339:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/11(木) 22:16:58.23 ID:PTUgAe9V0
>>338
【そうして覗き見るなら、きっと彼女は紅茶の作法にいくらか慣れていた。とはいえ余程格式張って育て上げられた、というよりかは】
【きちんとしている誰かを見てなんとなく真似して、それなりの回数お茶をしてきたというような。――――嬉しそうにアイスをほおばる表情はやはり淑女とは少し遠いから】
【だとしても、手をうんと伸ばして見せたら、その指先くらいは触れそうな振る舞いをしていた。背伸びの少女と呼ばわるには、怠惰に染まり始めた頃合いによく似ていた、なんて余談だけれど】
340:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/11(木) 22:53:08.63 ID:PTUgAe9V0
>>338>>339
/すみません、少しご飯を食べてきます……
341:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/11(木) 22:57:32.38 ID:wmimc3lmO
>>339
【紅茶を飲む姿がどうも芸術的で小さく息が漏れる。指先一つの仕草とか、羨ましいくらい長い睫毛とか。可愛らしいお洋服とか……絵画みたい、なんて。でもアイスを頬張る姿でーーあ、小動物系少女。リスっぽい。とか、印象をころころ変えさせる】
ーーーー今の紅茶ってどんなに安くてもだいたいが美味しいですから。いろいろ研究されて、いい方法で栽培してたくさん出荷できるようになって。一番安いやつっていうのが本当は一番美味しかったり…………したりして
342:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/11(木) 23:59:25.37 ID:PTUgAe9V0
>>341
【そうしてきっと彼女はそんな風に思われていること、知らないんだった。アイスを食べて、紅茶を飲んで。――そういうのを気儘にやっている、気取らないなら、自然体とも呼べるけど】
【自然体――まあ自然体、だろう。特別に気取ってなんていなかった、余所行きのようなお洋服だって普段着の温度、しんと口をつぐんで目を閉じて見せたなら、甘い夢に耽る女の子のお人形みたい】
【だけれどもこうして喋って笑ってお茶を楽しむ彼女がお人形であるはずもないから、――代わりにあるのは甘いアイスと暖かな紅茶。きっとほとんど、暖かいお布団の中の甘い夢と同じ意味】
343:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/12(金) 00:41:41.72 ID:1n7dSYM+O
>>342
ああ……ドリンクバー……
温度も低いし、きっと茶葉を頻繁に変えたりしないだろうし、開けっ放しにする人も多いだろうし……酸化、しちゃってるんでしょうね……
ーー飲んだ瞬間、「あ、トマトの味する!」って思うくらいにはトマトでした。若いトマトの味でしたーー意外に美味しかったです。
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