1:名無しNIPPER
2024/08/14(水) 22:49:41.25 ID:JWzndyDUO
※別の所で書いてたやつの続きです
前スレ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/anime/11188/1717288993/-100
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2:名無しNIPPER[sage]
2024/08/14(水) 23:52:15.92 ID:rmv/p5fy0
海未ははっとした。にこの声がかすかに震えていることに気づいたからだ。
私は何を馬鹿なことを……この光景を見て冷静でいられる人間など─
海未が自分の浅慮を悔いた時、にこが来た方向から複数の足音が近づいてきている事に気づいた。
3:名無しNIPPER[sage]
2024/08/16(金) 17:27:41.85 ID:Ipi11328O
凛も真姫も絵里も、誰も声をあげなかった。ただただ呆然と、目の前の光景を見つめている。
絵里がふらふらとした足取りで歩き出し、希だった物の側へ膝をついた。飛び散った血液が脚に付着しても気にした様子はない。
絵里「──」
4:名無しNIPPER[sage]
2024/08/16(金) 17:42:23.48 ID:NGefBIHMO
にこ「それで、穂乃果」
穂乃果「……」
にこ「希をやったのは?」
5:名無しNIPPER[sage]
2024/08/25(日) 17:26:22.50 ID:FE+9mLfkO
ラ板で読んでた人来ないね。
6:名無しNIPPER[sage]
2024/08/27(火) 17:01:40.70 ID:466LRHBjO
にこ「……分かった」
ぽつりと呟いた穂乃果の言葉に対して、にこはそれだけ言った。一拍置かれた沈黙が、海未には恐ろしかった。
7:名無しNIPPER[sage]
2024/08/28(水) 14:05:26.34 ID:uiNKVgPDO
海未「……」
にこ「あんたと穂乃果がこの集落まで来た理由は聞かない。けど、今度は私の言う事を守れるわね?」
8:名無しNIPPER[sage]
2024/08/29(木) 14:05:44.18 ID:uA8VOaulO
にこ「頼んだからね」
鋭い、射抜くような目で海未に念を押し、にこは続ける。
9:名無しNIPPER[sage]
2024/08/29(木) 18:22:32.71 ID:zx9q/qlXO
にこが言葉を切ると、聞こえてくるのは絵里が繰り返す呟きだけとなった。最初は理解出来なかった音が意味を持った言葉になって海未の耳に飛び込んできた。
『殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる──』
10:名無しNIPPER[sage]
2024/08/31(土) 09:19:23.02 ID:bNMa5BJdO
02:05 黒澤ダイヤ
11:名無しNIPPER[sage]
2024/08/31(土) 15:25:55.76 ID:nO/DZ+qlO
糸が切れた人形のように、ダイヤの体からふっと力が抜け、手放すまいと必死に保ってきた意識がふいに遠くなり、消えた。
12:名無しNIPPER[sage]
2024/09/01(日) 11:21:46.53 ID:f7DNV655O
誰も読んでないよ。
13:名無しNIPPER[sage]
2024/09/04(水) 14:11:58.34 ID:rBWVtVfsO
02:15 渡辺曜
14:名無しNIPPER[sage]
2024/09/04(水) 17:51:26.99 ID:gSN/3AS9O
「ううん。交代の時間だよ」
「! もうそんなに経ったんだ……」
千歌が手元の端末に目を落とし、呟いた。
15:名無しNIPPER[sage]
2024/09/05(木) 17:43:25.90 ID:Hyeq5EONO
曜としては当然、千歌一人で見張りをさせる訳にはいかないと思った。それでも押し切られてしまったのは、正直、休まないと保たないと思ったからだ。
日付が変わって数時間、曜は体に鈍い疲れを感じていた。ライブが終わった時の心地良い疲れではなく、まとわりつくような不快な疲労感。
誘拐され、聖良を目の前で殺されて、今もまだ殺し合いのゲームに巻き込まれている最中なのだ。神経が参ってしまっても仕方がないと言える。
16:名無しNIPPER[sage]
2024/09/07(土) 15:28:56.04 ID:BHfLj9WX0
少し前に(それもそう離れてはいないと思われる距離から)聞こえた爆発音。何が起きたのかは千歌も曜も想像したくなかった。ここを離れようとも考えたが、下手に移動するよりここに留まっている方がまだ安全だと判断した。
「考えても仕方ないよ。無事でいてくれる事を祈ろう」
17:名無しNIPPER[sage saga]
2024/09/08(日) 15:15:23.30 ID:q/d6/4BoO
「うん……」
千歌の表情は晴れない。誰にも無事でいられる保証などないことは、千歌にもよく分かっているようだった。
18:名無しNIPPER[sage]
2024/09/08(日) 18:28:03.82 ID:ZpQuq6LTO
「曜ちゃん」
曜の思考は千歌の呼びかけによって中断された。千歌はじっと曜の目を見つめている。曜が今何を考えているのか、そこを見れば見透かせるかのように。
「ちょっと前に言った通りだからね。私も……私もやるからね。曜ちゃんにだけ押しつけたりしないからね」
19:名無しNIPPER
2024/09/10(火) 18:17:28.40 ID:bonBilDZ0
こんなところで書いてたのか
続き見れて嬉しい
20:名無しNIPPER[sage]
2024/09/10(火) 18:42:27.99 ID:tcWjjeLVO
>>19
こんなところまで見に来て頂けるとは……!
ありがとうございます、相変わらず亀みたいな更新速度ですがよろしくお願いします
21:名無しNIPPER[sage]
2024/09/12(木) 20:17:23.46 ID:pTiCDHH50
「千歌ちゃん」
曜が空いていた左手を千歌の手に重ね合わせる。
「私も言ったよ、千歌ちゃんには人は殺せないって」
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