18:名無しNIPPER[sage]
2024/09/08(日) 18:28:03.82 ID:ZpQuq6LTO
「曜ちゃん」
曜の思考は千歌の呼びかけによって中断された。千歌はじっと曜の目を見つめている。曜が今何を考えているのか、そこを見れば見透かせるかのように。
「ちょっと前に言った通りだからね。私も……私もやるからね。曜ちゃんにだけ押しつけたりしないからね」
千歌が曜の右手を取り、両手でぎゅっと包み込んだ。曜の右手には女子高生には不似合いな黒い銃が握られている。
その銃が小刻みに揺れ始める。千歌の両手の震えが、そのまま伝わっているらしかった。
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