219: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/04(金) 22:36:21.53 ID:XYKyijZC0
パピヨン「あ、お兄さん射的射的!射的やりたい!」
パピヨンが指をさす方を見ると、そこにはお菓子が景品となって台に並べられた射的。なるほど、確かに夏祭りといえばの代表格だ。
『分かったよ、ほらお金あげるからやってきな』
220: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/04(金) 22:37:27.89 ID:XYKyijZC0
自分の手を握って、嬉しそうな明るい表情でぴょこぴょこ飛び跳ねるパピヨン。いつもの見慣れたパピヨン、けど……さっき見たあの表情を思い出すと。
『…………ああ、見てたよちゃんと。凄いじゃないか』
パピヨン「でっしょ〜!ふふん、じゃあそんなお兄さんにはさっきとったお菓子をちょっと分けてあげよ〜」
221: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/04(金) 22:52:46.58 ID:XYKyijZC0
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222: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/04(金) 23:24:00.11 ID:XYKyijZC0
パピヨン「……よく見つけるねお兄さん」
『……人があんまりこなさそうな場所を見つけようと思ったら、案外すぐにな』
見つけた場所は夏祭り会場の裏手の部分、出店からはそこそこ離れているので人も中々来ないのだろう。
223: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/04(金) 23:33:30.34 ID:XYKyijZC0
パピヨンの恋愛強さ:コンマ直下
コンマが高いほど滅茶苦茶告白までスムーズに、低いほど恋愛弱者すぎる。
224:名無しNIPPER[sage]
2024/10/04(金) 23:36:49.81 ID:LtIfVSkQo
ヌッ
225: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/05(土) 00:49:43.94 ID:vHOD/oG80
パピヨン「…………ねえ、お兄さん」
『ん、どうしたパピヨン……――』
パピヨンが、じーっとこちらを見つめてくる。花火ではなく自分を、目と目を合わせて、視線を逸らさず真っ直ぐと。
226: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/05(土) 00:55:11.65 ID:vHOD/oG80
パピヨン「初めて会った日のこと覚えてる?あの日、模擬レースでアタシが……6着くらいで終わっちゃった奴」
『ああ勿論覚えてるよ。あの日キミが模擬レースに出ていなかったら、もしあの日自分がレースを見に行かなかったら……自分とパピヨンは出会えなかったから』
どんな時でもあの日のレースは思い出せる。それだけ、自分の脳に焼き付いて離れない――魅了されてしまったシルヴァーパピヨンの走りを。
227: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/05(土) 00:58:00.04 ID:vHOD/oG80
パピヨン「だからね……お兄さん」
ほんの一瞬だけ考えた後、パピヨンは真剣な表情から――――いつもの変わらない表情に戻って。
パピヨン「アタシはお兄さん以外のトレーナーなんて嫌、考えられないし考えたくない。そう思ってたら…………まず表情が好きになっちゃった」
228: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/05(土) 01:08:25.20 ID:vHOD/oG80
『――――』
パピヨン「………………」
――パピヨンは何も言わない。自分からの答えを待つように、願うようにこちらを見つめている。
229:名無しNIPPER[sage]
2024/10/05(土) 01:26:23.05 ID:i/apwZKPo
パピヨンがこんなにはっきり言えたんだお兄さんもたのむ………!
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