220: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/04(金) 22:37:27.89 ID:XYKyijZC0
自分の手を握って、嬉しそうな明るい表情でぴょこぴょこ飛び跳ねるパピヨン。いつもの見慣れたパピヨン、けど……さっき見たあの表情を思い出すと。
『…………ああ、見てたよちゃんと。凄いじゃないか』
パピヨン「でっしょ〜!ふふん、じゃあそんなお兄さんにはさっきとったお菓子をちょっと分けてあげよ〜」
ルンルン気分で店主さんから落とした景品のお菓子をもらい、自分に見せる。
……缶に入ったキャンディだった。他のお菓子と比べるとそこそこな重さがあるだろうに、本当に当たり所が良かったんだな。
パピヨン「缶に入った飴って珍しくない?だからなんか欲しくなっちゃったんだ〜、はいお兄さんに一粒!」
小さな掌に転がったキャンディ一粒を自分に手渡してくれる。
『……ああ、ありがとうパピヨン』
パピヨン「味わって舐めてよね〜?噛んだりしちゃダメなんだからね?」
――思えばパピヨンは相応に表情が豊かな子だ。明るい表情も、悲しい表情も、真剣な表情も……担当になってからより一層、それが顔に出ているウマ娘だ。
――――一緒にいて楽しいと言えば、きっと事実だろう。だからこそ改めて……その彼女の表情を見つめてしまった、自分は。
『……あっまいなこれ』
……暫くはあの表情が離れなさそうだ。
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