62: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/27(水) 23:33:23.18 ID:1bYMbS4jO
「私はどのように協力すればよろしいでしょうか?」
「異国の魔法少女との交渉時、ルールを決めて協力関係を結ぼうとしています。
その際に結ぶ約束事を、ワタシたちと相手側の双方が必ず守るようにしたい。
そのために規律厳守の能力をお借りしたいんです」
「分かりました。ですが、私も道場がある身。常日頃の協力は難しいです。それでも構いませんか?」
63: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/27(水) 23:37:36.14 ID:1bYMbS4jO
みふゆの確認に、全員が肯定の返事をした。
時期が来たら改めて連絡する旨を伝えると、残っていた六名も部屋を後にして解散となる。
いろはとみふゆは部屋に残り、肩の力を抜いて大きく息を吐いた。
「お疲れさまでした、みふゆさん。助かりました
64: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/27(水) 23:38:32.30 ID:1bYMbS4jO
本日はここまでです。続きは明日以降に。
65: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/28(木) 19:58:51.26 ID:EEyFH7CuO
>>63からの続き
さらに翌週の休日。
いろはが主催となり、神浜マギアユニオン、プロミストブラッド、時女一族、ネオマギウス、
各陣営の代表者が出席する緊急会合が、みかづき荘で開催されることになった。
66: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/28(木) 20:02:21.86 ID:EEyFH7CuO
出席者は一度、全員上体を前傾させて頭を上げ、前者から話を始めた。
発言の順番は、環いろは、紅晴結菜、広江ちはる、宮尾時雨と決まり、
いろはが他陣営の出席者の質問に答える形で会合は進められた。
「私から発言させてもらうよぉ。世界中の魔女を殲滅する前に、浄化システムの範囲を
67: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/28(木) 20:05:47.35 ID:EEyFH7CuO
「その通りよぉ、広江ちはる。環さんは、みんなを尊重するけど、他はそうとは限らない」
現に私たちは浄化システムを奪おうとしたことがある。
時女一族はシステムを分けてもらおうとした。
68: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/28(木) 20:08:12.58 ID:EEyFH7CuO
「アシュリー・テイラー…思い出したよ。彼女は、僕と同じ学校に通ってる転校生だ。
といっても、僕は彼女と殆ど交流がないんだよね。以前、ホラースポットがどうとか
聞かれたことがあって、会話したのはそれくらいだったような……」
「実は、私も名前を知ってるくらいなんだ。だから、どう接したらいいか分からなくて。
もしもの時は、アシュリーさんに会わせてもらうことはできるかな?」
69: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/28(木) 20:17:38.30 ID:EEyFH7CuO
必要となる要素は、桜子の提案と合わせて灯花が、W−3に手を加えた案にリストアップを済ませていた。
魔翌力を収集する方法と溜め込む方法は、ねむの提案を素案とした。
また、鏡の魔女結界の記憶読み取りと、それによるアリナの完全な雲隠への懸念から、W−3の存在は
リーダーおよび、代理人レベルに留めている旨を説明した。
70: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/28(木) 20:26:19.00 ID:EEyFH7CuO
「そういうことなんだね。今日の話は持ち帰って相談するけど、静香ちゃん、すなおちゃんには、
どうしても話をする必要があるよ。ミラーズ対策は分かるんだけど、それでもいい?」
「それは仕方ないと思う。ただ、話をする際にミラーズ対策のことも伝えてもらっていい?」
「分かったよ」
「環さん」
71: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/28(木) 20:36:38.20 ID:EEyFH7CuO
「海外の魔女殲滅までの過程は、これならなんとかなりそうねぇ」
「W−2は神浜の巫だけでチームが固められてるね」
「自分たちが言い出しっぺだから、なるべく自分たちの陣営だけでと思ったんだ。」
懸念があるとすれば、現地の土地勘かな」
「地の利は常に、その土地と馴染み深い側にある。土地勘は、現地の魔法少女頼みねぇ」
72: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/28(木) 20:43:04.27 ID:EEyFH7CuO
コールドスリープマシンの開発は、織莉子との最初の会合時点で、既に視野に入っていたが、
準備は進めても実行は保留としていた。実現性はあったが、倫理とコスト上の問題がある。
W−3は準備だけで終わることが望ましいとして、会合は丸一日を使って行うこととなる。
思い付き程度でも構わず案を出し合い、出席者たちは議論を交わす。
だが、有用な案が出ないまま時間だけが過ぎていく。
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